研究分担者 |
森田 喬 法政大学, 工学研究科, 教授 (60267325)
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
村越 真 静岡大学, 教育学部, 教授 (30210032)
矢野 桂司 立命館大学, 文学部, 教授 (30210305)
有川 正俊 東京大学, 空間情報科学研究センター, 准教授 (30202758)
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研究概要 |
本研究課題は,(1)測位技術の応用,(2)解析技術の応用,(3)表示技術の応用,(4)空間認知・行動特性に基づく地理情報技術の改善という4つのサブテーマに分けられ,それぞれ下記の成果が得られた。 (1)測位技術の応用については,GPSによる経路探索行動や地図利用スキル確認実験のための予備実験等を実施した。その結果,都市環境内では,時間帯と機種によっては衛星配置のため十分な精度が出せなかったり,測位ができず経路のトレースが十分できないが,高い建物のない郊外地では概ね測位可能であることがわかった。また,ラオス・ビエンチャン近郊村落において,村落住民40世帯の日常活動をGPS/GISを利用して調査した。これは2006年の雨季に行った調査と同じ方法での調査であり,両調査データを比較することによって,住民行動の雨季と乾季の違いや都市化の影響による変化などを明らかにできた。 (2)解析技術については,ニューラルネットワークをはじめとするデータマイニング手法の認知地図分析への応用可能性について,既往の文献を整理しながら検討した。 (3)表示技術については,バーチャル京都の詳細3次元VRモデル(四条通り界隈の600m)の携帯電話配信システムを構築した。このシステムは,ユーザーがどの方向を参照したかをログ解析で記録することが可能となる。 (4)空間認知・行動特性に基づく地理情報技術の改善については,携帯型音楽プレイヤを対象にした,オーディオツアーとエゴセントリックな地図が同期するコンテンツの開発環境を実現し,制作および体験に関して実証実験を行った。また,場所情報システムの利用に関して,携帯ナビゲーションシステムを用いた経路探索行動,および言葉による道案内情報の伝達・理解についての実験・研究をおこなった。
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