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2007 年度 実績報告書

地吹雪の広域自動観測による南極氷床の積雪再配分量の評価

研究課題

研究課題/領域番号 19310006
研究機関新潟大学

研究代表者

西村 浩一  新潟大学, 自然科学系, 教授 (10180639)

研究分担者 高橋 修平  北見工業大学, 工学部, 教授 (50125390)
本山 秀明  国立極地研究所, 教授 (20210099)
小杉 健二  (独)防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, 主任研究員 (40425509)
根本 征樹  (独)防災科学技術研究所, 雪氷防災研究センター, 特別研究員 (30425516)
キーワード吹雪 / 南極氷床 / 積雪再配分
研究概要

本研究は、「簡易に計測可能な吹雪自動計測システムを開発し、これを南極大陸に設置して吹雪量を通年にわたって実測し、南極表面質量収支における積雪再配分効果を定量的に見積もる」ことを目的とする。
本年度は、吹雪自動計測システムの開発を主たる目標におき、まずマイクロフォンと小型のデータロガーを組み合わせた音響式小型軽量吹雪自動計測システムを製作し、防災科学研究所雪氷防災実験棟の低温風洞内において、吹雪量(フラックス)と音響特性(音圧、スペクトル密度等)の関係を実験的に求めた。
また、上記のシステム開発と併行して、(1)光膜透過式、(2)簡易ドップラーレーダー型吹雪計を新たに試作し、これらについても低温風洞内で感度、応答特性を求める試験を行った。今後は上記のデータおよび野外での性能試験結果を踏まえて測定方式を決定し、さらに増幅部等を含めた改良を行うことで実用化を図る予定である。
一方、内陸からみずほ基地に至る吹雪粒子の起源を辿り、降雪から雪面固着に至る雪粒子の運動軌跡の推定を行うことを目的に、南極みずほ基地で観測された地吹雪データ(第41次南極地域観測隊)を対象に再解析を行った。今年度は、特に地吹雪輸送量と風速(摩擦速度)の関係とその温度依存性を求め、現象の物理的意味を考察した。また、申請者等のグループによるランダムフライトモデルを含む既存の吹雪モデルのレヴューを行って問題点を抽出するとともに、新たに吹雪のLES(ラージエディシミュレーション)モデルを開発した。
また、3月には、他の分野で粒子輸送現象に携わる研究者を加えた打合せを実施し、本プロジェクトのこれまでの進捗状況と問題点の洗い出し、さらには南極での観測も視野に入れた今後の展開について議論を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 地吹雪の広域自動観測による南極氷床の積雪再配分量の評価2007

    • 著者名/発表者名
      西村浩一
    • 学会等名
      南極研究観測シンポジウム
    • 発表場所
      国立極地研究所
    • 年月日
      2007-06-15
  • [備考]

    • URL

      http://env.sc.niigata-u.ac.jp/~knishi/index.html

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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