• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

冨士山の永久凍土と環境変動

研究課題

研究課題/領域番号 19310008
研究機関静岡大学

研究代表者

増澤 武弘  静岡大学, 理学部, 教授 (40111801)

研究分担者 藤井 理行  国立極地研究所, 教授 (20125214)
中野 隆志  山梨県環境科学研究所, 研究員 (90342964)
木嵜 暁子  静岡大学, 理学部, 准教授 (40397360)
キーワード富士山 / 永久凍土 / コケ類 / 森林限界 / 地球温暖化
研究概要

富士山の永久凍土の分布を測定するために平成19年度は,南側面に重点を置き,垂直分布を2,500mから3,776mまで,標高50m〜100m間隔で永久凍土の位置測定を行った。ボタン式温度データロガーを用い,1年間の連続気温、地温の測定を行った。また,ボタン式地中温度計を標高100m間隔で地中に設置した。
永久凍土の位置を推定するための地温測定は,研究分担者とともに地表から1点につき30cm、50cm、70cmの深さで行い,8月中旬から9月中旬に垂直分布調査を集中的に行った。同時に山頂までの植物の分布調査を行った。山頂では1996年から1998年にかけて測定した地温の資料を基に約10年間の変化を測定した。調査地点は剣ケ峰,白山岳周辺を中心に調査を行った。同時に1998年に設置した蘇類の永久方形区において密度、被度調査を行い,10年間の比較検討を行った。調査区は剣ケ峰西区,剣ケ峰東区,剣ケ峰北区,雷岩区,白山北区,白山北東区の6区である。各区においてギンゴケ,ハリガメゴケ,タカネスギゴケのいずれかが優占していた。この分布状態は1998年と大きく変化したものではなかった。しかし,コドラーと周辺においてはシモフリゴケの増加,ヤノウエノアカゴケの減少が見られた。さらに,高等植物としてコタヌキランの個体数が増加していた。
19年度の春から秋にかけて日本の他の高山,南米アンデスで永久凍土の植物の分布の調査を行い,比較のための資料を集積した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 北極圏の顕花植物-北極圏から日本列島まで分布する植物-2008

    • 著者名/発表者名
      増澤 武弘、冨田 美紀
    • 雑誌名

      遺伝 1月号

      ページ: 34-38

  • [学会発表] 北極圏と日本に生育するムカゴトラノオの性質2008

    • 著者名/発表者名
      冨田 美紀、増澤 武弘、神田 啓史
    • 学会等名
      日本生態学会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2008-03-17
  • [学会発表] 北極圏に生育する多年生草本植物の生態学的研究〜ムカゴトラノオについて〜2007

    • 著者名/発表者名
      冨田 美紀、増澤 武弘
    • 学会等名
      第30回極域生物シンポジウム
    • 発表場所
      国立極地研究所
    • 年月日
      2007-11-15

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi