• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

細胞間相互作用を有する精巣細胞システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19310040
研究機関富山大学

研究代表者

田渕 圭章  富山大学, 生命科学先端研究センター, 准教授 (20322109)

研究分担者 高崎 一朗  富山大学, 生命科学先端研究センター, 助教 (00397176)
キーワード細胞間相互作用 / 精巣細胞システム / Sertoli細胞 / Leydig細胞 / 血液―精巣関門 / 密着結合 / 小胞体ストレス / DJ-1
研究概要

コラーゲンタイプI処理膜フィルターを用いてTTE3 Sertoli細胞とTTE1 Leydig細胞を共培養した時,お互いの相互作用により数多くの遺伝子の発現が変動することを明らかにした.特に,Sertoli細胞の細胞分化の指標であるtransferrinがLeydig細胞との共培養により発現が上昇することを確認した.これらの結果から,細胞間相互作用を有する精巣細胞システムが構築できたと考えられる.さらに,本システムが血液―精巣関門のモデルとなり得るか否かを調べた.本条件下,細胞間の有意な膜電気抵抗が形成されなかったので,TTE3細胞間には完全な密着結合が形成されていないことが示された.これは,網羅的な遺伝子発現解析により,密着結合の構成タンパク質である,occludinやclaudin 11が発現していないことからも示された.一方,密着結合の構成タンパク質であるZo-1は発現していた.現在,密着結合が形成され,血液―精巣関門を完全なものにするために,細胞外マトリックスの効果を検討している.内分泌かく乱物質bisphenol AによりSertoli細胞に小胞体ストレスが誘導される.Sertoli細胞において,小胞体ストレスを伴う細胞障害に抗酸化タンパク質DJ-1がどのように機能しているのか調べた.Thapsigarginによる小胞体ストレスを伴う細胞障害に対してDJ-1は細胞保護的に機能していることが明らかとなった.その他,温度感受性simian virus 40大型T抗原遺伝子導入トランスジェニックラットから新規に種々の機能を有した口腔や皮膚の細胞モデルの構築を行った.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Fetal and neonatal exposure to three typical environmental chemicals with different mechanisms of action : Mixed exposure to phenol, phthalate, and dioxin cancels the effects of sole exposure on mouse midbrain dopaminergic nuclei2009

    • 著者名/発表者名
      Tanida, et al.
    • 雑誌名

      Toxicol.Lett. 189

      ページ: 40-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gene networks involved in the apoptosis induced by hyperthermia in human lymphoma U937 cells2009

    • 著者名/発表者名
      Furusawa, et al.
    • 雑誌名

      Cell Biol.Int. 33

      ページ: 1253-1262

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.lsrc.u-toyama.ac.jp/mgrc/index.htm

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi