表層水中の有害な硝酸イオンを無害な窒素に還元するために、白金および銅をアルミナに担持した固体触媒の開発を行った。白金ナノ粒子の面制御は、還元反応における副生成物であるアンモニアの生成を抑制することが示された。白金の面制御による触媒性能の向上は、大量の水を連続的に処理するための膜型反応装置においても確認された。さらに、白金ナノ粒子表面に選択的に銅を付加することに成功し、得られた触媒が活性および選択性において優れた性能を示すことを確認した。以上の結果から、面制御白金ナノ粒子を用いた固体触媒の有効性が明らかになり、実用化の可能性を示すことができた。
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