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2007 年度 実績報告書

統合管理のためのリスク・モデリングとシミュレーション手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19310095
研究機関東京大学

研究代表者

藤井 眞理子  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (90323550)

研究分担者 杉原 正顯  東京大学, 情報理工学系研究科, 教授 (80154483)
室田 一雄  東京大学, 情報理工学系研究科, 教授 (50134466)
高岡 慎  東京大学, 大学院・公共政策学連携研究部, 寄附講座教員 (60376663)
キーワードファイナンス / リスク管理 / 最適化 / シミュレーション
研究概要

平成19年度においては,データベースの整備を進めるとともに,金融機関のリスク管理を主たる対象として,これに関連するリスク分析の手法等についての基礎的な研究を行った。
第1に,本研究に不可欠のデータベースの構築と計算機環境の整備を行った。個別企業の財務データと倒産に関する統計的解析を行っため,1)倒産事象を含むサンプルサイズ数百程度のデータセット,2)格付け情報を中心とするサンプルサイズ数千程度のデータセット,および3)20,000以上のサンプルを含む大規模データセット,の3種類のデータベース構築を進め,分析の前提として必要なマッチング作業等を順次進めている。また,予想される計算負荷の増大に対応した専用ワーク界テーションによる統計計算のための環境を整えた。
第2に,データの整備と並行して信用リスク判定,デフォルト確率推定の予備的な実験と分析を行った。具体的には,上記3つのデータセットのうちの中規模データベースを対象に主成分分析やSVM(サポートベクターマシン)の手法による個別企業の格付けと財務データの間の安定的な関係を抽出するためのツールを研究した。これらの手法による企業格付けの判別は,財務データに関する適切な変数選択と正規化を併せて行うことにより,かなり良好に機能し,信用リスクの計測に有用であることが分かった。今後は大規模データを用いた効率的な計算およびシミュレーション手法の研究の段階に移行することを計画している。
第3に,市場リスクの解析に関しては,金利の期間構造とマクロ経済指標の時系列的変化等について,状態空間モデルに基づくモデル分析を行い,成果を論文として発表した。なお,平成19年度には,金利リスクを含めた市場リスクについて意見交換を行うための研究会を開催した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 金利の期間構造とマクロ経済:Nelson-Siegelモデルを用いた実証分析2008

    • 著者名/発表者名
      藤井 眞理子・高岡 慎
    • 雑誌名

      FSAリサーチ・レビュー2007

      ページ: 219-248

    • 査読あり
  • [雑誌論文] On convergence of the dqds algorithm for singular value computation2008

    • 著者名/発表者名
      K.Aishima, T.Matsuo, K.Murota, and M.Sugihara
    • 雑誌名

      SIAM Journal on Matrix Analysis and Application (掲載確定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Electric network classifiers for semi-supeivised learning on graphs2007

    • 著者名/発表者名
      H.Hirai, K.Mutota, and M.Rikitoku
    • 雑誌名

      Journal of Operations Research Society of Japan Vol.50,No.3

      ページ: 218-231

    • 査読あり
  • [図書] 離散凸解析の考えかた-最適化における離散と連続の数理2007

    • 著者名/発表者名
      室田 一雄
    • 総ページ数
      252
    • 出版者
      共立出版

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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