研究課題/領域番号 |
19310102
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研究機関 | 岡山商科大学 |
研究代表者 |
大崎 紘一 岡山商科大学, 経営学部, 教授 (60032942)
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研究分担者 |
小松原 実 岡山商科大学, 経営学部, 教授 (10234882)
宗澤 良臣 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 講師 (70274008)
梶原 康博 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (70224409)
滝 聖子 首都大学東京, システムデザイン学部, 助教 (50433181)
徳永 修一 詫間電波工業高等専門学校, 教授 (10197874)
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キーワード | 身体部位回転角度計測システム / 回転角度検出パターン / 技能作業継続・終了判定システム / 仮想彫刻システム / 遠隔地技能指導 / 技能要素作業同一性 |
研究概要 |
本研究の基礎データとなる技能者の作業中の身体部位の動きを非接触で計測するために、開発した回転角度検出パターンを装着し、多数のカメラから入力した画像を画像処理により分析し、2,3次元位置、軸回転角度を求める装置の開発を行なった。 技能者の形状を見る際の目の位置と方向、注意点を技能知識として集約手法、作業途中での形状認識を多方向からのカメラで表面形状の面の傾きの変化量の計測・分析手法の開発を行なった。そして技能者の知識と、過去の完成品のCAD図形と現状の形状比較による判定基準から、技能作業継続・終了判定システムを開発した。 工具、手にかかる力を非接触で計測するために、手、工具に圧力センサー、6軸力角センサーを取り付け、作業中の把持圧力、工具にかかる圧力とモーメントを、また加工物に工具により加えられる力、方向を3軸方向の力として計測分析手法の開発を行った。そして仮想の彫刻刀と彫刻材料を仮想3D作業空間内に表示し、把持力と刃先にかかる力の大きさを円筒形図形の長さで作業者に提示する仮想彫刻システムを開発した。 また遠隔地における作業現場での生産性、品質の確保のために、拠点に集めた技能者の指導力を発揮させるために、生産現場から生産性、品質に関する情報を収集し、転送し、リアルタイムに技能者の知識に基づいて指導する手法について研究を進めている。 開発した装置、手法を総合的に使用して、鏡面仕上げの技能者、組立作業の技能者、伝統文化である讃岐彫りの技能者、中国京劇の顔をメークする技能者の作業を収録分析し、特徴のある動作、異なる作業での繰り返しの多い同じ動作の同一性について明らかにし、本研究の目的を達成した。
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