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2008 年度 実績報告書

低重力および高重力環境での火災安全性評価のための凝縮相表面上燃え拡がりの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19310103
研究機関弘前大学

研究代表者

伊藤 昭彦  弘前大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (30127972)

研究分担者 鳥飼 宏之  弘前大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (50431432)
工藤 祐嗣  八戸工業大学, 工学部, 講師 (80333714)
キーワード火災 / 国際宇宙ステーション / 高・低重力環境 / 燃え拡がり / 落下塔 / 微小重力
研究概要

宇宙で人間が経験する重力環境は微小重力だけにとどまらない. 例えば月や火星では, 地球上の重力の1/6や1/3という低重力環境を人間は経験する. また, 地球から宇宙へロケットで行く場合, ロケット打ち上げ時に地上での重力よりも大きな高重力場を経験する. そのため宇宙環境利用における火災安全性の確立のためには, 微小重力環境だけでなく低重力環境や高重力環境での燃焼現象の把握が必要となる. そこで本研究は, 高・低重力環境を形成できる落下塔実験装置を製作し, それを用いて各重力環境での燃え拡がり現象を検討することを目的とする. 平成20年度で完成した落下塔は, 落下試験距離約8m, 低重力実験時間は1秒以上となっている. 落下塔は, 制動をかけて落下させることによって, 低重力場を形成できる. 落下ラックへの制動のタイミングはコンピュータ上のプログラムによって制御できるようになっている. 平成21年度は, この落下塔を用いて低重力場及び高重力場におけるろ紙またセロファンに関する燃え拡がり現象について, 実験を行い重力場の変化による火炎伝播現象の違いを明らかにする.
また微小重力に関しては, 平成20年度は, 日本無重量総合研究所の落下塔を利用して微小重力場でのろ紙の燃え拡がり限界酸素濃度と酸化剤流速との関係を調べ, その燃え拡がり限界マップを完成させた. この燃え拡がりマップにより, 宇宙船内の酸素濃度に合わせた火災消火法の検討が可能となる. 更に, ろ紙に比べて燃え拡がり速度が2〜3倍程度大きいセロファンを用いて, ろ紙と同様の燃え拡がりマップの作成に着手している.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Scaling Analysis on Pulsating Flame Spread over Liquids2008

    • 著者名/発表者名
      Kozue Takahashi
    • 雑誌名

      International Journal of Chemical Engi neering 2008 Article ID 178292

      ページ: 10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Scale of Sub-Surface Layer Circulation Induced by Pulsating Flame Spread over Liquid Fuels2008

    • 著者名/発表者名
      Kozue Takahashi
    • 雑誌名

      Progress in Scale Modeling 1

      ページ: 149-162

    • 査読あり
  • [学会発表] 微小重力環境下での熱的に薄い可燃性固体の燃え拡がり限界酸素濃度2009

    • 著者名/発表者名
      鳥飼宏之
    • 学会等名
      第25回宇宙利用シンポジウム
    • 発表場所
      神奈川県JAXA
    • 年月日
      2009-01-15
  • [学会発表] 微小重力環境下における薄い可燃性固体の燃え拡がり限界-対向流速と酸素濃度の影響-2008

    • 著者名/発表者名
      風晴勇太
    • 学会等名
      平成20年度日本火災学会研究発表会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-12-05
  • [学会発表] 微小重力環境下における薄い可燃性固体の燃え拡がり限界2008

    • 著者名/発表者名
      風晴勇太
    • 学会等名
      平成20年度日本火災学会研究発表会
    • 発表場所
      兵庫神戸大学
    • 年月日
      2008-05-22

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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