研究概要 |
本研究は海水飛沫着氷内のブラインに着目し,海水飛沫の難着氷と着氷の簡便な除氷方法の開発が目的である.3年の研究により,以下の成果があった.(1)低温室用ポータブルMRIシステムの磁場のゆがみを補正するソフトの開発.(2)海水飛沫着氷のブライン排水路の構造の可視化と形態計測システムによる解析.(3)浜益港北防波堤の灯台に着氷が発達する気象条件の解明.(4)撥水性膜材料と親水性膜材料の着氷力の温度,塩分濃度依存性の評価.(5)ツリーイングの登攀技術を応用した着氷軽減対策の提案.実地試験の結果,この懸垂方法により難着氷シートが冬期の波浪の打ち込みに対しても十分耐えられることが実証された.
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