培養細胞系の樹立:ポリプテルス成魚の鰭・腎臓及び胚期の個体を用いて初代培養細胞系の樹立をおこなった。その結果、初期には細胞の遊走が見られ、増殖も確認することができた。しかしその後、急速に細胞死がおこり、全細胞が死滅するという現象が繰り返し見られた。培養条件を変えることによって細胞培養系の樹立を試みたが安定した初代培養細胞系は得られていない。 フォスミドライブラリーの作成と進化遺伝学的解析:フォスミドベクターによって約50万クローンよりなるゲノムライブラリーを作成した。Gcm2、Elovl5、Fbox93遺伝子をプローブとしてゲノムライブラリーをスクリーニングした結果、3遺伝子のうち1遺伝子に関しては当該クローンを得ることができた。しかしクローンが得られた遺伝子数が少ないことから、50万クローンでもいまだ十分なゲノムカバー率に達していないことが判明した。
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