研究概要 |
本研究では,過去に悲惨な公害を経験した四日市地域において,大気循環及び水文循環に焦点をあて,以下の事項の検討及び解明を行う。 (1)四日市地域において,現在,どのような形で沿岸域地下水や海底底質中に過去の公害の痕跡が残っているか,沿岸域の生態系への環境負荷についての再評価と,公害発生から現在に至るまでの環境復元プロセスをモデルとして構築する。 (2)現在,四日市公害発生当時と同様の社会及び自然環境に直面している韓国・麗水地域において,環境汚染の実態解明を行うとともに,その結果に基づいて,四日市における環境復元モデルを転用することにより,深刻な環境負荷を受けた地域における環境改善・保全戦略について提言を行う。
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