グローバル化時代の民主化と政軍関係に関する地域間比較研究

2008 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19310155
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 地域研究
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 玉田 芳史 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90197567)
• 研究分担者: 河原 祐馬 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (50234109) ; 木之内 秀彦 鈴鹿国際大学, 国際学部, 教授 (00204941) ; 戸田 真紀子 天理大学, 国際文化学部, 教授 (40248183) ; 木村 幹 神戸大学, 大学院・国際協力研究科, 教授 (50253290) ; 岡本 正明 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (90372549) ; 村上 勇介 京都大学, 地域研究統合情報センター, 准教授 (70290921) ; 藤倉 達郎 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (80419449) ; 横山 豪志 筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (80320381)
• 研究期間 (年度): 2007 – 2008
• キーワード: 政軍関係 / 民主化 / クーデタ / 地域間比較

研究概要

民主主義が政治のグローバル・スタンダードになった今日でも、軍事クーデタは生じうることを複数の事例の比較研究から確認した.1 つには、政治の民主化が進んで、軍があからさまな政治介入を控えるようになっても、軍が政治から完全に撤退することは容易ではないからである.もう1 つには、クーデタに対する国際社会からの歯止めは、軍首脳が国際関係よりも国内事情を優先する場合には、あまり強く機能しないからである.

研究成果

• [雑誌論文] Prachathipatai kan tham hai pen prachathipatai lae kanok cak prachathipatai khong prathet thai( タイ語) (2008)
  • 著者名/発表者名: TAMADA, Yoshifumi
  • 雑誌名: Fa Dio Kan 6(4) ページ: 98-139
  • 査読あり
• [雑誌論文] ポピュリズムの中の歴史認識 : 日韓の事例を中心に (2008)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 雑誌名: レヴァイアサン ページ: 32-58
  • 査読あり
• [雑誌論文] 民主化後インドネシアの大統領への期待と現実 -- 強いリーダーシップは可能か (2008)
  • 著者名/発表者名: 横山豪志
  • 雑誌名: 筑紫女学園大学・筑紫女学園大学短期大学部紀要 3 ページ: 111-124
• [雑誌論文] エストニア共和国の民主化プロセスと政治文化をめぐる議論 (2008)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 雑誌名: 岡山大学法学会雑誌 57巻3号 ページ: 104-126
• [雑誌論文] 大統領辞任後のフジモリとペルーをめぐる情勢 (2008)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介
  • 雑誌名: 季刊民族学 124 ページ: 64-68
• [雑誌論文] Putnam's Social Capital Theory and Democracy in Peru : An Analysis Based on the Studies about the Political Attitudes and Participation of Popular Sectores in Lima (2008)
  • 著者名/発表者名: MURAKAMI, Yusuke
  • 雑誌名: Civic Identities in Latin America? (Tomomi Kozaki, Naoya Izuoka, and Yuko Honya (eds.)), (Tokyo : Keio University Press) ページ: 165-207
  • 査読あり
• [雑誌論文] ペルーの2006年選挙の分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介
  • 雑誌名: 地域研究 8 ページ: 199-224
  • 査読あり
• [雑誌論文] ポスト・ワシントンコンセンサス期を迎えたラテンアメリカの新たな模索 (2008)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介
  • 雑誌名: 地域研究 第8巻第1号 ページ: 146-157
  • 査読あり
• [雑誌論文] Jawara in Power (2008)
  • 著者名/発表者名: OKAMOTO, Masaaki
  • 雑誌名: Indonesia 86 ページ: 109-138
  • 査読あり
• [雑誌論文] 細分化する地域主義と中道化・均衡化する地方政治 (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡本正明
  • 雑誌名: アジ研ワールド・トレンド7 月号 154 ページ: 19-21
• [雑誌論文] 「開発」と「革命」のはざまで-カマイヤ農業労働者とマオイスト (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤倉達郎
  • 雑誌名: 民博通信 122 ページ: 11-13
• [雑誌論文] 『変革と平和』-制憲議会選挙をひかえたネパール (2008)
  • 著者名/発表者名: 藤倉達郎
  • 雑誌名: 日本ネパール協会会報 207 ページ: 9
• [雑誌論文] Nationalistic Populism in Democratic Countries of East Asia' (2007)
  • 著者名/発表者名: KIMURA Kan
  • 雑誌名: Journal of Korean Politics 『韓国政治研究』 Vol.16 No.21 ページ: 277-299
  • 査読あり
• [雑誌論文] 『地域研究』と『外国研究』としての『日本における』朝鮮/韓国研究 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 雑誌名: 国際協力論集(神戸大学大学院国際協力研究科) 第15巻第2号 ページ: 33-45
• [雑誌論文] 日韓関係における『歴史の再発見』に関する一考察 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 雑誌名: 国際協力論集(神戸大学大学院国際協力研究科) 1 ページ: 55-72
• [雑誌論文] プーチニズム : 民主主義へのロシアの途? (2007)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 雑誌名: 岡山大学法学会雑誌 第15巻第1号 ページ: 236-282
• [雑誌論文] 民主化がもたらした異議申し立て (2007)
  • 著者名/発表者名: 戸田真紀子
  • 雑誌名: 国際政治 149 ページ: 61-76
  • 査読あり
• [学会発表] Prachathipatai Kan pen prachathipatai makkhun lae kan ok cak prachathipatai khong prathet thai (2008)
  • 著者名/発表者名: TAMADA, Yoshifumi
  • 学会等名: Keynote speech at the 9th annual meeting of Thai Society for Political Science and Public Administration, Chulalongkorn University
  • 発表場所: Bangkok, Thailand
  • 年月日: 2008-12-02
• [学会発表] Of Lands and Red Cards : The Bonded Laborers' Freedom Movement and the Maoist People's War in Nepal (2008)
  • 著者名/発表者名: FUJIKURA, Tatsuro
  • 学会等名: American Anthropological Association Annual Meeting
  • 発表場所: San Francisco
  • 年月日: 2008-11-19
• [学会発表] Globalization and South Korea-Japan relations through the rediscovery of the History : Why are the issues of 'Historical Perceptions' persisting? (2008)
  • 著者名/発表者名: KIMURA, Kan
  • 学会等名: European-Asian Symposium, "World War II in Asia and in Europe : War, Memory and Reconciliation", Organized by Ecole Normale Superieure de Cachan, Deutches Historisches Institut Paris, Academy of European Cultures of Tongji University, Oxford University
  • 発表場所: Tongji University
  • 年月日: 2008-11-19
• [学会発表] Expanding Activities against Deprivation under Civil War Condition : The Case of Bonded-laborers' Freedom Movement in Nepal (2008)
  • 著者名/発表者名: FUJIKURA, Tatsuro
  • 学会等名: The Fourth Afrasian International Symposium : The Question of Poverty and Development in Conflict and Conflict Resolution
  • 発表場所: Ryukoku University, Kyoto
  • 年月日: 2008-11-15
• [学会発表] ペルーにおける政治意識と政治参加-政治の制度化の観点から- (2008)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介
  • 学会等名: 日本ラテンアメリカ学会第29回定期大会
  • 発表場所: 筑波大学
  • 年月日: 2008-06-07
• [学会発表] The Politics of History : the Case of Japan and Korea (2008)
  • 著者名/発表者名: KIMURA, Kan
  • 学会等名: Japan Centre Seminars, Organized by Japan Center, Australian National University
  • 発表場所: Australian National University
  • 年月日: 2008-05-02
• [学会発表] 王宮が消滅する日 - 近代における朝鮮王権 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 学会等名: 日韓歴史共同研究委員会教科書小グループ第5回合同会議
  • 発表場所: 日韓歴史共同研究委員会、城山観光ホテル
  • 年月日: 2007-12-19
• [学会発表] 徳治の論理と法治の論理 : 儒教文化圏における国家と政治 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 学会等名: International Conference : East Asian History from the Perspective of the'Center and Periphery'
  • 発表場所: 東北亞文化財團、ソウル教育文化会館
  • 年月日: 2007-12-11
• [学会発表] ペルーにおける(全国・広域レベルの)先住民運動の未形成-その政治的背景- (2007)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介
  • 学会等名: 日本ラテンアメリカ学会西日本部会研究会
  • 発表場所: 京都外国語大学
  • 年月日: 2007-12-08
• [学会発表] グローバル化と『歴史の再発見』の中の日韓関係 (2007)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 学会等名: 2007年ハンギョレ-釜山国際シンポジウム
  • 発表場所: ハンギョレ文化財団・釜山直轄市、APEC HOUSE
  • 年月日: 2007-11-14
• [学会発表] タイのクーデタと民主化 (2007)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 学会等名: アジア政経学会2007 年度全国大会共通論題「東アジア民主政治の方向性」
  • 発表場所: 東京女子大学
  • 年月日: 2007-10-14
• [学会発表] エストニアの民主化とロシア語系住民問題 : 政治文化をめぐる議論との関連で (2007)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 学会等名: 日本政治学会
  • 発表場所: 明治学院大学
  • 年月日: 2007-10-06
• [学会発表] Prachathipatai kap prachaniyom song yang chon kan (in Thai) (2007)
  • 著者名/発表者名: TAMADA, Yoshifumi
  • 学会等名: Seminar at the Department of History, Chiang Mai University
  • 発表場所: Chiang Mai, Thailand
  • 年月日: 2007-07-17
• [学会発表] 2つの民主主義とポピュリズム (2007)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 学会等名: 日本タイ学会第9 回大会
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 2007-07-07
• [学会発表] プーチニズム : ポピュリズムの後には何が来たか (2007)
  • 著者名/発表者名: 河原祐馬
  • 学会等名: 日本比較政治学会
  • 発表場所: 同志社大学
  • 年月日: 2007-06-23
• [図書] インドネシアにおける市民社会の可能性(東アジア市民社会の展望), 田坂敏雄(編) (2009)
  • 著者名/発表者名: 岡本正明
  • 総ページ数: 114-140
  • 出版者: 御茶の水書房
• [図書] 現代アンデス諸国の政治変動-ガバナビリティの模索- (2009)
  • 著者名/発表者名: 村上勇介・遅野井茂
  • 総ページ数: 440
  • 出版者: 明石書店
• [図書] タイ政治行政の変革1991-2006年(船津鶴代(編)) (2008)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 総ページ数: 368
  • 出版者: 千葉 : アジア経済研究所
• [図書] Myths and Realities : The Democratization of Thai Politics (2008)
  • 著者名/発表者名: TAMADA, Yoshifumi.
  • 総ページ数: 356
  • 出版者: Kyoto : Kyoto University Press
• [図書] これからどうなるタイの政治 (2008)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史
  • 総ページ数: 14-39
  • 出版者: 日本タイ協会編『現代タイ動向2006-2008』めこん
• [図書] タイにおける中核的執政の変容(比較政治叢書4 政治的エグゼクティヴの比較研究) (2008)
  • 著者名/発表者名: 玉田芳史, 伊藤光利
  • 総ページ数: 155-174
  • 出版者: 早稲田大学出版部
• [図書] Democracy and the Middle Class in Thailand : The Uprising of May 1992 (2008)
  • 著者名/発表者名: TAMADA, Yoshifumi
  • 総ページ数: 40-82
  • 出版者: Shiraishi Takashi and Pasuk Phongpaichit (eds), The Rise of Middle Classes in Southeast Asia (Kyoto University Press)
• [図書] 韓国現代史-大統領たちの栄光と蹉跌 (2008)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 総ページ数: 268
  • 出版者: 中央公論新社
• [図書] 民主化の韓国政治-朴正煕と野党政治家たち1961-1979 (2008)
  • 著者名/発表者名: 木村幹
  • 総ページ数: 385
  • 出版者: 名古屋大学出版会
• [図書] Tendencias politicas actuales en los paises andinos (2008)
  • 著者名/発表者名: MURAKAMI, Yusuke
  • 総ページ数: 63
  • 出版者: CIAS Discussion Paper, No. 5, Kyoto, Japon : Center for Integrated Area Studies
• [図書] アフリカと政治 (2008)
  • 著者名/発表者名: 戸田真紀子
  • 総ページ数: 212
  • 出版者: 御茶の水書房