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2009 年度 実績報告書

複合国家イギリスの社会変動と宗教に関する地域史研究:学際的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 19310159
研究機関静岡大学

研究代表者

岩井 淳  静岡大学, 人文学部, 教授 (70201944)

研究分担者 西村 裕美  立教大学, コミュニティ福祉学部, 教授 (00290643)
山田 園子  広島大学, 社会科学研究科, 教授 (10158199)
菅原 秀二  札幌学院大学, 人文学部, 教授 (40216297)
富田 理惠  東海学院大学, 人間関係学部, 准教授 (80322543)
那須 敬  国際基督教大学, 教養学部, 准教授 (40338281)
中川 順子  熊本大学, 文学部, 准教授 (00324731)
キーワード複合国家 / ブリテン帝国 / ピューリタン革命 / 宗教 / ウェールズ / スコットランド / アイルランド / アメリカ植民地
研究概要

本年度は、複合国家イギリスの地域的展開において重要な画期となる、ピューリタン革命前後の時代を中心に考察した。具体的にはイングランド、ウェールズ、スコットランド、アイルランドという、多様な民族からなる各地域が、この時期に、それ以前とは比べ物にならないほど緊密で複雑な関係を取り結び、複数の国からなる「複合民族国家」としての「ブリテン国家」が、また植民地までも含む「ブリテン帝国」が姿を現す過程を検討した。本研究は、研究対象がイングランドだけでなく、ウェールズ、スコットランド、アイルランド、アメリカといった多様な地域に及び、研究方法でも、狭義の歴史学だけでなく、政治思想史、社会史、文化史といった多面的アプローチを行って、複合国家イギリスの特質を明らかにするという意義をもつ。平成21年度には、三年間におよぶ共同研究の総括を行うため、9月に仙台で、12月には熊本で、22年度には、9月に東京で研究合宿を開催した。合宿では全員が報告し、研究代表者と研究分担者の意思疎通をはかり、共同研究の目的を明確にした。これらの成果は、以下に掲げる岩井、山田、西村らの研究成果に具体的に示されている。
共同研究の構成員は、研究計画に応じて、平成21年度に、イングランドに加えてウェールズとスコットランド、アイルランドに関する研究を進めるため、夏期に海外調査研究に出かけた。とくに富田はエディンバラにあるNational Library of Scotlandを中心とした史料収集と文献調査を行った。また、海外調査だけでなく、本研究課題に関わる雑誌・著書などは日本の主要大学にも所蔵されているので、国内でも大阪大学、東北大学、青山学院大学、明治学院大学、聖学院大学などの図書館で文献調査を行った。
加えて本年度は、科学研究費を用いて、アメリカ合衆国のハーヴァード大学からデイヴィッド・アーミテイジ教授を招聘し、青山学院大学、聖学院大学、京都大学、静岡大学、上智大学で研究会と講演会を開催した。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「大反乱」から「ブリテン革命」へ2011

    • 著者名/発表者名
      岩井淳
    • 雑誌名

      イギリス哲学研究

      巻: 34号 ページ: 97-105

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オリヴァ・クロムウェル研究の新動向2009

    • 著者名/発表者名
      岩井淳
    • 雑誌名

      静岡大学人文論集

      巻: 60-1 ページ: 33-50

  • [雑誌論文] ジョン・ロックのエドワード・スティリングフリート論-復古体制危機時の教会論をめぐる-史料(上)2009

    • 著者名/発表者名
      山田園子
    • 雑誌名

      広島法学

      巻: 33-2 ページ: 199-284

  • [雑誌論文] ジョン・ロックのエドワード・スティリングフリート論-復古体制危機時の教会論をめぐる-史料(下)2009

    • 著者名/発表者名
      山田園子
    • 雑誌名

      広島法学

      巻: 33-3 ページ: 99-134

  • [学会発表] 『ロック政治論集』翻訳から思うロック研究の今後2010

    • 著者名/発表者名
      山田園子
    • 学会等名
      日本政治学会2010年度研究会・分科会C7「翻訳と政治思想史研究」
    • 発表場所
      中京大学(招待講演)
    • 年月日
      2010-10-10
  • [学会発表] 近世人ウィリアム・ペンの「聖なる実験」-ペンシルヴェニア植民にみる非武装平和主義と先住民-2010

    • 著者名/発表者名
      西村裕美
    • 学会等名
      第61回キリスト教史学会大会
    • 発表場所
      宮城学院大学
    • 年月日
      2010-09-11
  • [図書] ピューリタン革命と複合国家2010

    • 著者名/発表者名
      岩井淳
    • 総ページ数
      90
    • 出版者
      山川出版社
  • [備考]

    • URL

      http://www.hiroshima-u.ac.jp/law/kyouin/yamada/p_324d58.html

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公開日: 2012-07-19  

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