研究課題/領域番号 |
19310160
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70205962)
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研究分担者 |
峯 陽一 大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 准教授 (30257589)
シャーニー ジョルジオ 立命館大学, 国際関係学部, 准教授 (60351318)
カルロス マリア・レイナルース 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
中村 尚司 龍谷大学, 人間科学宗教総合研究センター, 研究員 (50172424)
佐藤 千鶴子 立命館大学, 国際関係研究科, 准教授 (40425012)
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キーワード | 国際人口移動 / 人間安全保障 / 地域間比較研究 / 国際研究者交流 / 南アフリカ:フィリピン / 医療労働者 |
研究概要 |
本研究プロジェクトの中間年にあたる今年度は、1.南アフリカ、プレトリアにおける国際共同ワークショップの開催、2.国内における定例研究会の実施、3.人間の安全保障を理論的に再検討する国際ワークショップの開催を中心に研究を進めた。 1.国際共同ワークショップは、南アフリカの海外共同研究者による協力のもと、2008年9月1-2日、同国プレトリア大学において「Human Security and Migration:Southern Africa and Japan in Comparative Perspective」をテーマに開催した。研究代表者、分担者を中心に日本から8名(佐藤誠、峯、シャーニー、カルロス、中村、佐藤千および2名の非プロジェクトメンバー)、プレトリア大学およびステレンボッシュ大学などから6名の南アフリカ側共同研究者(ソロモン、スクーマン、デヤヘル、コーネリッセン他2名)が報告を行い、アジアと南部アフリカそれぞれの地域における国際人口移動の特質と比較の視点について議論を深めた。また、ワークショップを通じて、「教育」と「保健医療」という人間の再生産にかかわる分野での国際人口移動に焦点を絞った形で最終的に研究成果をまとめることについて合意がなされた。 2.定例研究会は通年で5回実施した。日本・インドネシア間での経済連携協定(EPA)によるインドネシア人看護師・介護士候補生の受入れが開始されたことを受けて、(1)外国人看護師・介護士受入れについての日本側ステークホールダーの対応や準備状況、(2)インドネシア、フィリピンといった日本に看護師・介護士を送出すアジア諸国側の状況に関する研究報告を受けて活発な議論が行われた。 3.英国のマックグルー教授(サザンプトン大学)らを招聘し、2009年3月5日、「Workshop on Human Security:Beyond Neo-Liberalism? Critical Human Security in a Globalizing World」と題する国際ワークショップを開催し、人間の安全保障概念について理論的に批判的再検討を行うとともに、さまざまな地域でのこの概念の援用について議論を行った。
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