(1)経済倫理の新たなスタンダードを確立することが目的である。それは、グローバル化した経済活動が倫理を失い、世界に恐慌に似た被害をもたらしているからであるが、それにとどまらず、社会の深部にモラルの崩壊といってよい状況を生み出しているからでもある。 (2)このために、われわれは、次のような計画を立てた。 (1)経済倫理の基礎研究を行うこと。 (2)東アジアやヨーロッパの研究者と相互交流を深め、アメリカ発の問題を正す方途を見出すこと。 (3)経済倫理に理解があり、それを実行している、日本の10数名の企業家にインタビューを行い、その思想や文化的背景を明らかにすること。 (4)(1)と関連して、伝統思想の再評価を行うこと。具体的には、儒教研究と日本の職人の仕事倫理に新たな光を与えることである。
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