研究課題/領域番号 |
19320015
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
浅見 洋 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (00132598)
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研究分担者 |
阿部 智惠子 石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80337427)
今磯 純子 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (00347428)
田村 幸惠 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (20336605)
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キーワード | 死生観 / ケアニーズ / ターミナルケア / スピリチュアル / 死の受容 |
研究概要 |
1.石川県外・国外の人口減少地帯での在宅終末期医療の調査 19年度に「奥能登在住の住民」と「石川県北部地区の開業医」を対象に「死生観と終末期在宅療養に関する意識調査」を実施し、その調査結果に関する分析と報告を行った。20年度は19年度調査と比較検討をするために、石川県内で活動している病院看護師と訪問看護師を対象に同一の調査を実施し、口頭発表(2題)をおこなった。結果として医療者は住民に比して自宅療養の希望が高く、終末期在宅療養の可能性については訪問看護師が病院看護師より高い傾向があった。こうした調査結果は21年度に中間報告書として公表し、マスコミ(北國新聞、朝日新聞)でも取り上げられた。 また、20、 21年度の夏には典型的な南ドイツの人口減少地帯リーベンゼラ等で在宅終末期医療の現状調査を行うと同時に、在独高齢者の死生観とケアの現状を視察した。前者においては、ドイツの終末期医療においてキリスト教におけるSeelsorgeという実践神学の取り組みが重要な働きを担っていること、後者においては異文化で暮らす人々の文化的なケアの必要性が示唆された。この報告は石川看護雑誌に第5、 6巻で行った。 また、連携研究者由谷裕哉を中心に宗教民俗学的視点から「奥能登における火祭りと盂蘭盆の習合に見られる死生観」とテーマで行っていた死者ケアの研究も「修験道学会」で発表された。
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