石川県内の人口減少地域である奥能登地域の人々の死生観とケアニーズの実態とその変容を明らかにし、それをモデルとして人口減少地帯の終末期医療の在り方を解明することを目的としている。特に、奥能登の同一地区で3年間の期間をおいて同一のアンケート調査を実施することによって、死生観とケアニーズの変容を経時的に把握し、かつ変容の要因を考察する。さらに、当該地域の医療環境と宗教的文化的環境に照らして、将来の終末期医療のあり方について提言する。 その際、考察の基礎資料を得るために、同じ過疎地にありながら、積極的に在宅終末期医療を推進してきた(ないしは推進していた)国内外の3つの地域を調査(視察)する。
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