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2007 年度 実績報告書

近代西欧に於ける「ラファエッロ以前」問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19320024
研究機関一橋大学

研究代表者

喜多崎 親  一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (90204883)

研究分担者 山口 惠里子  筑波大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (20292493)
尾関 幸  東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (10361552)
松原 知生  西南学院大学, 文学部, 講師 (20412546)
佐藤 直樹  国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (60260006)
堀川 麗子  愛国学園大学, 人間文化学部, 講師 (70406792)
キーワードラファエッロ / プリミティヴ / ラファエル前派 / 中世回帰 / デューラー / フラ・アンジェリコ / ナザレ派
研究概要

各研究者によって以下のような調査が実施され、中間的成果を得た。フランスに関しては、19世紀前半に於けるフラ・アンジェリコへの高い評価と、フラ・アンジェリコと比較されたオルセル、フランドラン、アモーリ=デュヴァルらの19世紀の画家達にも様式的差異があることが確認された。イギリスに関しては、まずラファエッロ前派に関して、プリミティヴという視点からの分析することの重要性が確認され、また世紀末に於けるボッティチェルリ再評価が、今日のこの画家の評価とは異なる極めて唯美主義的なものであったことから、改めてバーン=ジョーンズの重要性が着目された。ドイツに関しては、まずナザレ派に於いて「中世」が「ユートピアとしてのヨーロッパ」と結びつけられていたという仮説が構築され、また、ドイツに於いては常にデューラーがラファエッロと並ぶ規範として存在した可能性も指摘された。イタリアに関しては、通常の様式史の常識とは異なり、16世紀のシエナに於いて中世的表現への回帰という現象があったことが確認された。
以上個別研究としての意義もさることながら、それらが綜合されることによって、美術史からは見えてこない人類学的言説との関係、19世紀研究からは見落とされている中世回帰の先駆現象、ラファエッロ以外の規範の存続などが明らかになったのは、19年度の大きな成果である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 「ラスキンの「手」の教育-触れることと見ること」2007

    • 著者名/発表者名
      山口惠里子
    • 学会等名
      筑波英語教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2007-06-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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