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2010 年度 実績報告書

模倣の意味と機能をめぐる研究-写す・抜き出す・変容させる

研究課題

研究課題/領域番号 19320026
研究機関京都大学

研究代表者

根立 研介  京都大学, 文学研究科, 教授 (10303794)

研究分担者 中村 俊春  京都大学, 文学研究科, 教授 (60198223)
平川 佳世  京都大学, 文学研究科, 准教授 (10340762)
キーワード模倣 / 模写 / 模刻 / 模古 / 型 / 古典学習 / 規範 / 善光寺式阿弥陀三尊
研究概要

平成22年度は、研究代表者の根立は、8月下旬から9月初旬にロンドン・大英博物館、ウィーン・応用美術館、ケルン・東洋美術館を、また12月下旬中国・寧波・寧波市博物館及び蘇州・蘇州市博物館等を訪れ、日本の鎌倉・江戸時代の彫刻及び日本の古代・中世彫刻の規範である中国の南北朝・唐・宋彫刻の調査を実施し、資料収集を行った。また、国内では、霊験仏として名高く、模刻も盛んに行われた奈良・長谷寺十一面観音像の室町時代の模刻像の調査(於鳥取県倉吉市・長谷寺)等を実施した。分担者の中村は、昨年度に引き続き、西洋バロック美術の模倣と創造の問題に関して資料収集を行った。また、21年度から分担者となった平川は、9月にルーブル美術館(パリ)、サバウラ美術館(トリノ)、ドーリア・アンフィーリ美術館(ローマ)を訪れ、ルネサンス以降イタリアの宮殿装飾として定着した古代ローマの表象において北方ヨーロッパにおける伝播を確認する調査を実施した。連携研究者は、個々人のテーマを進展させたが、特に武笠朗は昨年度に引き続き、善光寺式三尊像の模刻を巡る研究を進展させた。なお、研究代表者根立は、本研究のテーマとも密接に関わる霊験仏の問題を『美術フォーラム21』22号(2010年11月発行)で特集として編集するとともに、根立、武笠が論考を発表した。なお、最終年度に入った本研究の成果を検討する研究会を、10月3日に実施し(第二回目は、東日本大震災の影響もあり中止となった)、活発な意見交換を行った。また、3月下旬には、研究代表者・同分担者・連携研究者8人の研究成果の論文を掲載し、この科研を総括する報告書を刊行した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Present State of Research on the History of Buddhist Sculpture during the Northern and Southern Dynasties2011

    • 著者名/発表者名
      根立研介
    • 雑誌名

      ACTA ASIATICA

      巻: 100 ページ: 1-20

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 霊験仏と納入仏を通した聖性の移植をめぐって2010

    • 著者名/発表者名
      根立研介
    • 雑誌名

      美術フォーラム21

      巻: 22 ページ: 46-50

    • 査読あり
  • [雑誌論文] つかのまと不朽の間-ブロンジィーノ《幸福の寓意》-2010

    • 著者名/発表者名
      平川佳世
    • 雑誌名

      京都美学美術史学

      巻: 9 ページ: 1-34

    • 査読あり
  • [学会発表] 運慶と中国美術の受容2010

    • 著者名/発表者名
      根立研介
    • 学会等名
      東方学会第60回全国館員総会
    • 発表場所
      京都市 芝蘭会館
    • 年月日
      2010-11-06

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公開日: 2012-07-19   更新日: 2014-01-14  

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