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2008 年度 実績報告書

中世寺社縁起絵の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19320029
研究機関学習院大学

研究代表者

佐野 みどり  学習院大学, 文学部, 教授 (60178811)

研究分担者 阿部 泰郎  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (60193009)
原口 志津子  富山県立大学, 工学部, 教授 (40208666)
米倉 迪夫  上智大学, 国際教養部, 教授 (70099927)
藤原 重雄  東京大学, 史料編纂所, 助教 (40313192)
高岸 輝  東京工業大学, 理工学部, 准教授 (80416263)
キーワード寺社縁起 / 仏教説話画 / 景観描写 / 儀礼空間 / 絵解き / 在地 / 掛幅 / トレース図
研究概要

平成20年度は、調査と研究会を中心に活動を進め、前年度に引き続き国際シンポジウムを行った。調査に関しては、作品に関する新知見を得ると同時に、データの集積をすすめた。前年度分とあわせ、作品調査のデータは、所蔵機関等のご許可がいただけるものに関して、順次公開を目指し、画像データの整理を行っている。中世寺社縁起および周辺の中世絵画や中世文学の研究に、これら作品の詳細なデータの開示は大いに寄与することになるだろう。また研究会では、メンバーの研究発表のほかに、国内外から研究者を招きし、中世の信仰と造形に関する新たな研究成果をご披露いただいた。とりわけ海外で開催したワークショップ、シンポジウムによって、中世寺社縁起絵研究の知名度もあげている。様々な土俵に立つ研究者との交流によって、文学・歴史・造形史・思想史などそれぞれの分野に蓄積した知見や論点を共有しつつあり、それがまた新たな研究の視座を切り開くことともなっている。聖徳太子絵伝に関する研究の一端は、飯田市美術博物館・特別展示「伊那谷の仏教絵画-聖徳太子絵伝と真宗の宝を集めて-」(2008年9月6日〜10月5日)を同館と共催し、シンポジウム「中世説話画研究の可能性-真宗絵伝を中心に-」も行った。(基調講演・米倉迪夫「中世高僧伝絵を読む」、報告・藤原重雄「飯田市美術博物館蔵「聖徳太子絵伝」トレース図作成について」鴈野佳世子氏(東京藝術大学大学院)「源誓上人絵伝の想定復元模写について」なお、平成21年3月24日、25日米国メロポリタン美術館で行った国際シンポジウム「中世日本の基層文化--信仰と芸術--」の発表者(海外研究者、連携研究者の発表タイトルも付す)は以下の通りである。:佐野みどり、ケヴィン・カー「Figuring Korea and Japan in Fourteenth-century Kyushu (14世紀<九州絵巻>にみる韓国と日本の表象)」メラニー・トレーデ「The Life and Afterlives of Hachiman Painting」、阿部泰郎、渡邊雅子「壁画から掛幅へ--山西省金時代壁画(仏伝図)を中心にして」、土谷真紀「釈迦堂縁起絵巻の構造」、シネード・キヨー「メトロポリタン美術館蔵「拾遺古徳伝絵」の断簡と画中画」、阿部美香「異界巡歴譚の宗教的背景とその図像化」、藤原重雄、小平美香「女性神職の祭祀形態に見られる神信仰」島田健太郎「中世の聖徳太子信仰」エステル・リジェリー・ボエール「源氏絵に見る信仰の形」

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (7件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 中世宗教テクストの世界像2008

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 雑誌名

      日本文学 57-7

      ページ: 2-15

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Faith and Paintng in Medieval Japan : Pictorial content of medieval engi scrolls2008

    • 著者名/発表者名
      佐野みどり
    • 雑誌名

      MANGGHA 2007

      ページ: 21-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 生身をめぐる思想・造型と説話2008

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 雑誌名

      説話文学研究 43

      ページ: 119-123

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 布置としての宗教テクスト学の構築-研究集会総括報告2008

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 雑誌名

      『日本における宗教テクストの諸位相と統辞法』(名古屋大学G-COE、「テクスト布置の解釈学的研究と教育」第四回国際研究集会報告書)

      ページ: 3-15

  • [雑誌論文] 「吹抜屋台」について-源氏物語絵巻を中心として-2008

    • 著者名/発表者名
      原口志津子
    • 雑誌名

      『世界の中の『源氏物語』-その普遍性と現代性-』(京都大学GCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」報告書) (印刷中)

  • [雑誌論文] 十五世紀絵画のパースペクティブ-土佐光信のリアリズム2008

    • 著者名/発表者名
      高岸輝
    • 雑誌名

      文学 9-3

      ページ: 99-108

    • 査読あり
  • [学会発表] フリーア美術館所蔵「槻峯寺建立修行縁起絵巻」と戦国時代のランドスケープ2009

    • 著者名/発表者名
      高岸輝
    • 学会等名
      奈良絵本・絵巻国際会議ワシントン大会
    • 発表場所
      米国フリア美術館
    • 年月日
      2009-03-27
  • [学会発表] 掛幅本「鞍馬寺縁起絵」摸本について2009

    • 著者名/発表者名
      藤原重雄
    • 学会等名
      メトロポリタン美術館・学習院大学人文科学研究所プロジェクト共催国際ワークショップ『中世日本の基層文化-信仰と芸術-』
    • 発表場所
      米国メトロポリタン美術館
    • 年月日
      2009-03-25
  • [学会発表] 中世掛幅縁起絵総説2009

    • 著者名/発表者名
      佐野みどり
    • 学会等名
      メトロポリタン美術館・学習院大学人文科学研究所プロジェクト共催国際ワークショップ『中世日本の基層文化-信仰と芸術-』
    • 発表場所
      米国メトロポリタン美術館
    • 年月日
      2009-03-24
  • [学会発表] 中世聖徳太子絵伝におけるテクスト融合-太子絵伝の<外部>と<内部>-2009

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 学会等名
      メトロポリタン美術館・学習院大学人文科学研究所プロジェクト共催国際ワークショップ『中世日本の基層文化-信仰と芸術-』
    • 発表場所
      米国メトロポリタン美術館
    • 年月日
      2009-03-24
  • [学会発表] 巡礼記としての『一遍聖絵』-『聖絵』における縁起の位相-2008

    • 著者名/発表者名
      阿部泰郎
    • 学会等名
      巡礼記研究会・第5回研究集会シンポジウム「巡礼と参詣-その説話・図像・記録-」
    • 発表場所
      慶應義塾大学三田キャンパス
    • 年月日
      2008-09-13
  • [学会発表] 『玉葉』の「図絵春日御社」をめぐって2008

    • 著者名/発表者名
      藤原重雄
    • 学会等名
      巡礼記研究会・第5回研究集会シンポジウム「巡礼と参詣-その説話・図像・記録-」
    • 発表場所
      慶應義塾大学三田キャンパス
    • 年月日
      2008-09-13
  • [学会発表] 図様確認が困難な中世絵画のトレース図の作成法-飯田市美術博物館蔵「聖徳太子絵伝」の場合-2008

    • 著者名/発表者名
      宮下真理子・藤原重雄・織田顕行
    • 学会等名
      文化財保存修復学会、第30記念回大会・ポスター発表
    • 発表場所
      九州国立博物館
    • 年月日
      2008-05-17
  • [図書] 本法寺蔵法華経曼荼羅描き起こし図2009

    • 著者名/発表者名
      原口志津子
    • 総ページ数
      30
    • 出版者
      チューエツ印刷
  • [図書] 室町絵巻の魔力-再生と創造の中世-2008

    • 著者名/発表者名
      高岸輝
    • 総ページ数
      199
    • 出版者
      吉川弘文館
  • [図書] お伽草子百花繚乱(内、「足利善尚の絵巻狩り」2008

    • 著者名/発表者名
      高岸輝
    • 総ページ数
      587-600
    • 出版者
      笠間書院

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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