研究課題
基盤研究(B)
本研究は、木彫像に用いられる樹種を科学的に分析し同定する作業をおこない、その成果を踏まえながら、樹種選択のあり方を究明しつつ、「用材観」という従来ほとんど議論されてこなかった視点から日本彫刻史を再検討することを目的としている。8・9世紀の主要な木彫像の用材がカヤであることがこれまでの本研究によって科学的に判明し、従来ヒノキ中心に把握されていた用材観に対して問題提起を行なうことができた。その作業を継続するとともに、仏教彫刻のほか神像彫刻や、中国の木彫像にも調査の範囲を広げる。
すべて 2010 2008
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)
MUSEUM 625
ページ: 61-79
木の文化と科学(海青社)
ページ: 91-104