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2008 年度 実績報告書

日本近世期における中国白話小説受容についての基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19320040
研究機関一橋大学

研究代表者

笹倉 一広  一橋大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (50196185)

研究分担者 福田 安典  愛媛大学, 教育学部, 教授 (40243141)
キーワード近世文学 / 中国白話小説
研究概要

平成20年度の実績概要を日本文学方、中国文学方に分けて記述する。
■日本文学方 : 研究分担者の福田教授の監修の下、江戸文学研究を代表する研究誌『江戸文学』(ぺりかん社)第38号で「中国文学と江戸文芸」というテーマの特集号を組み、研究の一端を発表した。ここには日本文学方ばかりでなく、中国文学方の本科研費の連携研究者も執筆している。また、本科研費で昨年度作製した『太平記演義』の影印資料を用いた本科研メンバー以外の研究者の論文も掲載されている。
■中国文学方 : 昨年に引き続き三言二拍の翻訳底本作製作業に従事した。翻訳の少ない『二刻拍案驚奇』から手をつけることにし、翻訳分担などを決め、着手した。また、共通の翻訳フォームが必要であることから、連携研究者の早稲田大学岡崎教授の研究室で試作版作製し、『中国古典小説研究』第13号上に掲載した。この作業は、本科研費研究の主旨に照らし、中国文学研究者だけに特化した訳注作業ではなく、中国語に詳しくない日本文学研究者の利用に堪えることも目標にしたので、語彙、典故、用例については中国白話小説研究者なら比較的常識的なものについても注釈を加えたため、分量、作業量とも増大した。どこまで訳注を施すかは、今後の作業の中でさらに検討する必要がある。また、原文と訳文を左右見開き対照とし、さらに眉批や訳注を脚注としてレイアウトを設計したため、効率よく編集するにはwordなど通常のワープロソフトでは不可能なため、版面編集に特化したソフトを導入した作業を進めた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 明清小説と、日本近世小説と-庭鐘・源内の時代-2008

    • 著者名/発表者名
      福田安典
    • 雑誌名

      江戸文学 第38号

      ページ: 90-112

  • [雑誌論文] 『小説字彙』「援引書目」に見える中国白話文学作品について-『覚世名言』『春燈閙』『燈月縁』ほか2008

    • 著者名/発表者名
      川上陽介
    • 雑誌名

      江戸文学 第38号

      ページ: 117-142

  • [雑誌論文] 創作系短篇小説考-『醒世恒言』巻二十「張廷秀逃生救父」を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      大塚秀高
    • 雑誌名

      江戸文学 第38号

      ページ: 47-69

  • [雑誌論文] 模倣と変容--『帝鑑図説』受容発端--2008

    • 著者名/発表者名
      入口敦志
    • 雑誌名

      江戸文学 第38号

      ページ: 22-42

  • [雑誌論文] 日本近世小説における白話小説研究の今後2008

    • 著者名/発表者名
      近衛典子
    • 雑誌名

      江戸文学 第38号

      ページ: 18-21

  • [雑誌論文] 【訳注】『二刻拍案驚奇』巻4(上)2008

    • 著者名/発表者名
      岡崎由美 監修
    • 雑誌名

      中国古典小説研究 第13号

      ページ: 1-63

  • [学会発表] 天人と天女 Tennin and tennyo2009

    • 著者名/発表者名
      福田安典
    • 学会等名
      東南アジア・日本の天女伝説についてのシンポジウム
    • 発表場所
      フィリピン大学
    • 年月日
      20090314-20090315

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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