研究課題/領域番号 |
19320042
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研究機関 | 神戸女子大学 |
研究代表者 |
阪口 弘之 神戸女子大学, 文学部, 教授 (70047299)
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研究分担者 |
井上 勝志 園田学園女子大学, 近松研究所, 教授 (90309443)
沙加戸 弘 大谷大学, 文学部, 教授 (90123489)
林 久美子 京都橘大学, 文学部, 教授 (70301645)
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キーワード | 近世文学 / 国文学 / 近世芸能 / 浄瑠璃 / 近松 / 文楽 / 古浄瑠璃年表 / 日本史 |
研究概要 |
研究課題に関連して、当該年度には以下のような研究を行い、「古浄瑠璃年表」編纂にむけた準備作業に一段の充足を図った。 1 六段本(江戸板)を中心に古浄瑠璃系本文の調査収集を、宮城・秋田・群馬・茨城東京・静岡・愛知・京都・山口方面で実施し、これらの浄瑠璃史上への位置づけに努めた。 2 前記調査を踏まえ、各地の古本商との情報交換なども重ね、更なる新出本(釈尊記・神社仏閣江戸名所附・熊野の御本地他)の発見に努めた。一方で、研究代表者(阪口)が主宰する「奧浄瑠璃研究会」との連携において、年表作成のための準備作業を重ねた。 3 第2年次に実施した近松を中心とするシンポジウム・連続講演会などの成果を出版刊行した。特に神戸女子大学の後援をいただいた『近松再発見 華やぎと哀しみ』(和泉書院)は、近世演劇研究史に刻印される画期的成果との評価を得ている。 4「古浄瑠璃仮年表」の整理に着手して、先行研究とのすり合わせなど、当該研究課題の最終的とりまとめに努めた。 5 周縁資料として発掘できた食満南北の自筆原稿『大阪藝談』の公開へ向けた準備作業を当該研究課題に取り込み、浄瑠璃史の一段の展望を心がけた。
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