研究概要 |
平成20年度は以下のように研究を実施した。 (1)「ブロニスワフ・ピウスツキ評伝」のための論文の執筆と「評伝」編集 引き続き評伝のための論文を執筆した。平成21年9月末を各執筆者の論文の提出期日と設定した。これ以降に順次研究代表者に提出された論文の編集作業に着手した。また謝金を利用して日本語論文4本、ポーランド語論文2本、ロシア語論文1本を英語に翻訳した。だがポーランド語論文の残り1本と大部分のロシア語論文は、英語に翻訳することはできなかった。研究代表者からの度重なる督促にもかかわらず、締め切り期限を大幅に過ぎて原稿が到着したケースが少なからずあり、また大量のロシア語論文を英語に翻訳するためには、謝金の額が決定的に不足していたからである。「評伝」は平成22年3月末に3巻本、全1,000頁の大著として完成することができた。 (2)「ブロニスワフ・ピウスツキ総合年譜」の執筆と編集 引き続き「年譜」の執筆を行った。平成20年9月末以降は各執筆者からそれぞれ分担している時期の年譜が順次届いたので、それらを合わせて「総合年譜」とし、その編集作業を行なった。但し、使用言語に関しては、上で述べたのと同様の理由で英語とロシア語の併用となった。「総合年譜」も平成22年3月末に完成し、「評伝」第3巻の巻末に収めた。 (3)ピウスツキに関するポーランド国内のテレビ番組作りへの協力 ポーランドでピウスツキを扱ったテレビ番組「鷲と菊高貴なる家系の最後の人間」が作られた。研究代表者はその作業に協力し、平成21年11月5日にポーランドから来日したプロデューサーらのインタビューに答えた。この番組は平成22年5月3日にポーランド国内で放映される予定である。
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