研究課題/領域番号 |
19320047
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
冨山 太佳夫 青山学院大学, 文学部, 教授 (70011377)
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研究分担者 |
川津 雅江 名古屋経済大学, 法学部, 教授 (30278387)
大石 和欣 放送大学, 教養学部, 准教授 (50348380)
梅垣 千尋 青山学院女子短期大学, 教養学科, 講師 (40413059)
吉野 由利 一橋大学, 法学部, 講師 (70377050)
山口 みどり 大東文化大学, 法学部, 准教授 (00384694)
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キーワード | 女性 / ジェンダー / 公共圏 / 言説 / セクシャリティ |
研究概要 |
本課題研究の二年目にあたる本年は初年度の成果を踏まえて、実質的に研究成果を上げ公開していくことが目標であり、おおむねそれは完遂したと判断する。各研究者がそれぞれの研究機関において与えられた問題を調査しながら、毎2ヶ月ごとに開催される研究会において成果を発表し、意見交換を行った。夏期休暇中は海外への調査研究に行く班と国内において調査研究を進めていく班とに分かれ課題を遂行した。10月の研究会においてそれまでの成果と結果を確認し合い、それらの公表の場として1月10日のシンポジアムを設けることを確認した。シンポジアムは英文学会関東支部定例会の一部として組み込みより幅広く多くの研究者たちに成果を訴えることで、本科研の意義と価値を認識してもらうことができた。また、3月初旬にはイギリスのオックスフォード大学より、18世紀末から19世紀にかけての女性と公共圏について新著を上梓したばかりのキャサリン・グリードル氏を招聘し、セミナーや公開講演会を開催した。これまでの本科研研究グループとの意見交換、さらには女性史の専門家たちを交えての意見交換を行い、来年度にむけての新たな課題を発見すると同時に調査アプローチの問題についても確認できた。 18世紀における女性にとっての公共圏が単一ではなく、複数の次元に複数の公共圏が想定され、それぞれの女性が置かれた社会・家庭環境によって「公」/「私」の線引きが恣意的にされていることを多くの資料を用いて証明できたことが今年の最大の成果である。本年にまとめた資料については本報告書の13に掲げたホームページ上で「資料集」として公開している。 (http://www.kazoishi.com/tomiyama/index/siryou.pdf)
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