研究課題
平成19年度は、当研究の準備期間と位置づけ、研究組織の立ち上げと調査・資料収集の準備、および研究環境の整備を行うと同時に、調査・資料収集と個人研究も開始することとしており、実際には以下のような活動を行った。1.準備会合の開催:6月30日に準備会合を開き、研究目的の確認、研究計画に関する意見交換、調査日程や研究者等招聘の計画、必要な文献や物品についての購入について話し合った。2.イランでの資料収集および研究打合せ:イラン=イスラーム共和国のテヘラン州およびファールス州へ、藤元優子、佐々木あや乃、ザフラー・ターヘリー、および鈴木珠里の4名が調査と資料収集に出かけ、藤元は女性の宗教儀礼におけるナラティヴに関する調査(女性による願掛け儀礼を3例収集)および現代文学者との研究打合せ、佐々木は古典文学にみる女性像に関する資料収集および研究打合せ、ターヘリーは女性による労働歌の調査、鈴木は現代女性詩人に関する資料収集および研究打合せを行った。3.講演会の実施:平成20年1月13日に、イランからゾフレ・ロルザンギャネ氏を講師に、女性の宗教儀礼ソフレに関する講演会を開催した。4.個人研究の開始:準備会合での立案に基づき、本研究参加者が各分野における個人研究を開始した。このうち、ザフラー・ターヘリー氏から、神秘主義文学・現代詩より、女性による絨毯織りや農作業時の労働歌研究に移りたいと希望があり、準備的な調査として前記2の活動を行った。
すべて 2008
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
イラン研究 4
ページ: 179-206