研究課題
前年度までに引き続文理解における統語的要因と文脈的要因それぞれの影響と両者の交互作用に関する実証的研究を更に発展させるとともに、その成果に基づいて文理解における統語的要因と文脈的要因との関係についての理論的モデルを構築した。各部門の研究実施項目は以下のとおりであった。[理論言語学部門]理論的モデルの修正:昨年度までの各部門の研究成果に基づいてかき混ぜ文理解における文脈の影響に関する言語学的モデルを修正し、(i)かき混ぜ文の機能および(ii)文脈的要因と文法的要因の交互作用に関する結論をまとめた。[文解析部門]読解実験:かき混ぜ文理解における文脈の影響を調べるために、種々の読解実験を行い、その結果を前年度までの実験結果と比較した。[脳機能計測部門]脳機能計測実験:文理解における文脈の影響を調べるために、物語聴取時の脳活動と意味的逸脱文聴取時の脳活動をNIRSと脳波計を使って計測した。[言語習得部門]脳機能計測実験:文理解における文脈の影響の発達的変化を調べるために、物語聴取時の脳活動と意味的逸脱文聴取時の脳活動をNIRSと脳波計を使って計測し、大人の実験結果と比較した。[全部門共通]例年の研究打ち合わせに加えて以下のことを行った。(1)海外から外部評価者を招き本研究プロジェクトについてアドヴァイスをもらった。(2)外部評価者の講演会を兼ねて、研究成果を社会に発信するための公開シンポジウムを開催した。
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Linguistic Inquiry 41(掲載確定)
イラストレクチャー 認知神経科学(オーム社)
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語彙の意味と文法
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http://db.tohoku.ac.jp/whois/detail/c20f69c4fa34a7748d206cd4730370a9.html