研究課題/領域番号 |
19320062
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
渡辺 己 香川大学, 経済学部, 教授 (30304570)
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研究分担者 |
加藤 昌彦 大阪大学, 世界言語研究センター, 准教授 (30290927)
沈 力 同志社大学, 文化情報学部, 准教授 (90288605)
中山 俊秀 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (70334448)
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キーワード | 言語学 / スライアモン語 / 中国語 / ヌートカ語 / カレン語 / 言語類型論 |
研究概要 |
本研究の初年度であった平成19年度は、参加研究者それぞれが研究している言語について、その類型的特徴点について、今まで分かっている言語現象を整理し、さらに未整理の言語データについて、類型論的観点からの整理・分析をおこなった。それに加えて、代表者渡辺と分担者沈は、夏期にそれぞれスライアモン語(カナダ)と中国語方言(中国)について、現地調査をおこない新たな言語データを得た。本研究の参加研究者は本年度一年を通して相互に連絡を取り合い、情報・意見交換と議論をおこなった。代表者渡辺は、夏期にはカナダ、バンクーバーにて海外共同協力者のバトリシア・ショーと、そしてマリアン・ミスンとは1月にアメリカ、シカゴ(アメリカ言語学会・アメリカ先住民諸語学会にて)直接会い、本研究の現状と今後の方向性等について意見交換と研究討議をし、本研究課題についての相互の理解を深めることをおこなった。これまでは、本研究のように、タイプが異なる言語を専門とした研究者間の交流・共同研究が決して多くなかったが、本研究はそのような状況を変え、言語類型論的研究を新しい方向へ展開させていこうとするものであり、その意味で平成19年度は、各研究者による研究と、相互の情報共有という点で、本研究の基礎的研究環境整備作りであったが、初年度としては十分意義があり、次年度以降の研究発展につながる活動ができた。本研究課題の成果の一部として、代表者・分担者はさまざまな形で、特に海外で多くの研究発表をおこなった。
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