本研究は、言語や言語使用が他の地域と異なる面が多いと言われる関西方言に焦点をあて、首都圏および関西周辺のおもだった地域での言語使用と比較対照し、言語使用や言語意識に関する地域差や、その違いから生じうる地域間コミュニケーション・ギャップの実態を明らかにすることを目的とする。 この目的ために、面接調査と多人数アンケート調査により、次の2点を明らかにする。 (1)特定の表現や言語行動を、それぞれの地域では、誰がどのような状況で用いる傾向があるか。 (2)関西的な言語行動や言葉の用法に接した場合、どのように受け止める傾向があるか。
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