研究課題
本研究(H19~H22)の目的は以下である:1)留学生を対象とした医療コミュニケーション教育のための医療現場に関する基礎データの収集と分析、2)既存のコミュニケーション教育関係リソースの調査と内容分析(教材作成のための基礎調査)、3)医療教育関係者と留学生のeラーニング教材のレディネス調査およびその分析、4)試用版の作成、実施、内容評価。このうち1-3はH21の段階で終了した。H22年度の成果は以下の通りである。【具体的内容】H22年度は、それまでに完成したテーマ別医療コミュニケーション教材8本に加えて、さらに基礎的なレベルの教材を制作し、内容の充実をはかった。新教材はシラバスに沿って、各医療分野に合わせたシナリオを元にし、医学、歯学分野で、医・歯科医師と患者、研修医とのやりとりが含まれるものとした。この素材(シナリオ〉の映像化を行った。これらの素材を教員と学生に配信するURLを東京医科歯科大学図書館情報メディアセンター、および国際交流センターに設置し、関係の大学その他からもアクセスできるようにした(医療コミュニケーション教育システム用インターフェイスの整備、試用、調整)。医療コミュニケーションeラーニングシステムは他の高等医療教育機関にないユニークなものなので、その学習システム(医療コミュニケーション自己学習システム)の有効性の評価を教師、学生双方から得、その結果を分析した。【意義】本教材開発は医学・歯学系留学生の医療コミュニケーション学習に効果をあげた。さらに、本教材はもともと目指した留学生用に加えて、医療コミュニケーション技術を本格的に学習していない日本人医・歯学生、研修医にも有効な教材であることがわかった。【重要性】今後医学・歯学分野では専門知識に加えて、患者との言葉や非言語によるコミュニケーションがますます重要になってくるだろう。それを映像の入ったeラーニング教材で学習できることを示したことは画期的で、その重要性が認識される。
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Proceedings of the third International Wireless Ready Symposium.
巻: 3 ページ: 33-38
http://www.tmd.ac.jp/LMIT/research/mcom/index.html