研究課題/領域番号 |
19320082
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
曹 美庚 九州大学, 大学院・言語文化研究院, 准教授 (30351985)
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研究分担者 |
長谷川 由起子 九州産業大学, 国際文化学部, 准教授 (40330790)
李 相穆 東京大学, 留学生センター, 特任講師 (60400298)
細谷 行輝 大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (90116096)
李 在鎬 独立行政法人情報通信研究機構, 研究員 (20450695)
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キーワード | 韓国語辞書 / 学習者用Web辞書 / e-LearningとWeb辞書 / 活用形から引く辞書 / 語彙教育 / 自律学習 / 語彙データベース / 韓国語教育 |
研究概要 |
本研究は、日本の大学における韓国語教育において、Web基盤のITを活用した学習支援環境構築を目指すものである。韓国語の場合、語彙の活用が複雑多岐にわたるため、初・中級学習者には語彙学習が大きな負担となっている。そこで、活用形をクリックするだけで、活用形から基本形を見出し、辞書を引くことができる画期的なWeb辞書の開発を行った。具体的には、(1)Web辞書のシステム構築、(2)辞書記述のための語彙データベース作成の基礎作業、(3)学習用重要語彙選定と学習用の辞書記述等の作業がメインとなっている。 特に、本年度は語彙頻度調査のための資料収集と資料分析と辞書システム改良などが計画されていた。本年度の実績として、雑誌論文7件と、学会発表14件、図書3件、その他1件の成果をあげることができた。これらは、韓国語教育におけるWeb基盤のITを活用した学習支援環境構築において非常に重要な意義を持っものといえよう。詳細な研究進行状況及び次年度計画については以下のとおりである。 (1)20年(本年)度は、Web辞書の見出し語検索システムの基本設計の試行と改良をし、WebOCMに韓国語辞書を組み込んだ。しかし、活用形が多岐にわたる韓国語をワンタッチ辞書として実現させるまでは様々な障害にぶっかり、現在たシステムの改修段階であり、次年度の21年度は、試行を踏まえシステム設計の精密度を上げることにしている。 (2)辞書記述のための語彙データベース作成においては、資料収集とOCR処理を終え、頻度分析中である。 (3)学習用辞書記述については、辞書記述の方針に従い、重要語彙と判断される一部の語彙(3000語彙)について記述し、一部語彙にはネイティブ音声をも貼り付けた。学習用重要語彙選定は、現在頻度分析中であり、21年度には語彙の順位や添削を処理する計画である。
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