研究課題/領域番号 |
19320091
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
山川 健一 安田女子大学, 文学部, 准教授 (00279077)
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研究分担者 |
中野 美知子 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (70148229)
大場 浩正 上越教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (10265069)
杉野 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (30235890)
清水 裕子 立命館大学, 経済学部, 教授 (60216108)
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キーワード | 日本人英語学習者 / 英語文法能力 / 項目応答理論 / 英語文法標準テスト / 第二言語習得理論 / 非対格動詞 / 与格交替 |
研究概要 |
平成19年度の研究活動としては、新しい文法性判断テストの作成に着手したことが挙げられる。今回はまず、受動態、使役構文、冠詞に焦点を当て、担当者が調査すべき項目の検討を開始した。平成20年度の早い段階で完成予定である。同時に、前回までの科研助成研究で使用した文法性判断テストに関して、新たな被験者を対象にデータ収集を開始した。加えて、海外被験者のデータ収集に関して、韓国人英語学習者に焦点を当てて、現在協力を要請中である。また、前回の科研助成研究で得られた項目応答理論を援用した統計データ(日本人英語学習者1200名分)を再分析した。この結果は、平成20年度6月のe-FLT(Electronic Journal of Foreign Language Teaching)に掲載予定である。 学会発表としては、平成19年12月にタイのパタヤで開催されたThe 12th Conference of Pan-Pacific Association of Applied Linguisticsで口頭発表1件とポスター発表2件を行った。すべて前回の科研助成研究で得られた項目応答理論のデータを基にした考察である。1つ目の口頭発表では、英語の非対格動詞と非能格動詞の習得について、日本人英語学習者を対象に行った文法性判断テストのデータを、Soraceの非対格動詞の階層理論の枠組みから再分析した。その結果、この理論ではうまくデータを説明できないことが判明した。また後者の2件の発表では、複数の文法性判断テスト(非対格動詞、非能格動詞、与格交替)を、意味上の主語を判断する能力と絡めて、語彙機能文法の観点から分析し、2つの段階に分けてまとめたものである。その結果、これら複数の文法性判断テストで現れた項目の習得順位(難易度順位)について統一的な見方を提示した。 研究論文としては、上記の発表3件が上記学会のProceedingsに所収されたものが挙げられる。執筆内容は上記の発表の通りである。
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