研究課題/領域番号 |
19320092
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研究機関 | 夙川学院短期大学 |
研究代表者 |
古賀 友也 夙川学院短期大学, 児童教育学科, 准教授 (80321149)
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研究分担者 |
川島 浩勝 長崎外国語大学, 外国語学部, 教授 (60259736)
杉野 直樹 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (30235890)
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キーワード | 早期英語教育 / ヒューリスティックス / 教師教育 / 授業分析 / 教育学 / 小学校英語教育 / タスク分析 |
研究概要 |
本年度は、3つの異なる早期英語活動を分析し、タスクとその構成要素がどのように結びついているかという点と教室内と外の世界をつなぐためにタスク内容はどうあるべきかという点に重点をおいて研究を遂行した。その結果、言語活動を子どもたちの生きた体験とするためには活動間、活動内でのトピックのリンクや言語機能のリンクが重要であり、単に言語形式にのみ主眼が置かれそれがリンクしている英語活動とは一線を画するものであることが明らかになった。また、ヒューリスティックスとしてその効果的な提示方法が必要であるとの分析結果を得た。このような綿密なタスク構造を構築することがタスクをメディアとして教室内の学習体験を外界へとつなげることを可能にするという結論に至った。この研究成果は環太平洋応用言語学学会にて発表された。 その他、前年度にCLaSIC 2008にて成果発表をした研究は、National University of SingaporeのCentre for Language Studies出版の図書"Media in foreign language teaching and learning. Singapore"(2010年9月刊行予定)への研究成果論文の掲載も決定した。 本研究課題においては、指導者のヒューリスティックスの一部解明に成功し、それを効果的な早期英語活動へ応用することができた。本プロジェクトによるタスク分析の手法ややタスクのリンクなど解明は、目的としてあげた指導者養成のための応用につながることから、研究成果に関しては概ね満足のいく達成度であると考えている。本研究課題における発表は全て国際学会におけるものであり多くの知見を国内外の研究者へ寄与するものとなった。
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