研究課題/領域番号 |
19320095
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00181686)
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研究分担者 |
横山 伊徳 東京大学, 史料編纂所, 教授 (90143536)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (80251479)
木村 直樹 東京大学, 史料編纂所, 助教 (40323662)
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キーワード | 近世対外関係 / 日本関係海外史料 / 日本(オランダ)商館 / 東インド会社 / バタフィア発信書翰控簿 / 東インドからの到着文書 / オランダ商館長日記 / オランダ植民省 |
研究概要 |
近世の日蘭関係について史料編纂所が蓄積してきたオランダ語を中心とした史料と情報に基づき、1)史料間の相互連関に注目しつつ、史料群の構造把握と内容把握を高度化すること、2)データベースの開発などツールとしての目録情報を充実させ、広く国内外に公開していくこと、によりオランダ語史料の史料学的研究を進め、研究の基盤強化に寄与することを目的とし、以下の研究をおこなった。 (1)2007年度に開発した外国語史料を対象とする目録データベースの試験版について、当面オランダ国立中央文書館所蔵オランダ東インド会社文書「バタフィア発信書翰控簿」(BUB)のデータについて、海外研究者を含めた広い利用を図るため、データベースの検索画面、ヘルプ画面等すべてを英文とし、国内外の研究者から意見を聴取し、検索機能の改良をおこなった上、Web上で公開を開始した。データベース検討に当たっては、本所石川徹也特任教授(情報学)の助言を仰いだ。 (2)十七-十八世紀、オランダ東インド会社時代の諸形態の文書の目録データを横断的に統合し、各文書の内容を検討するとともに相関関係のモデル化を試みるため、年次別の文書状況の整理を継続した。 オランダ東インド会社文書のうち、「東インドからの到着文書(OB)」より「オランダ商館長日記」異本1741~1747年分、「本国指示書」1614~1795年分のマイクロフィルムを入手した。 (3)十九世紀、オランダ東インド会社解散以降の植民省文書のうち、秘密文書フルバール(日付順案件毎ファイル)について、日本関係情報を含むフルバールの目録作成に着手した。 松井・松方が、レッチェ(イタリア)で開催されたヨーロッパ日本研究協会(EAJS)第12回国際会議で研究報告を行なった。
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