研究課題
今年度も研究資料の収集を続けるとともに、その整理をすすめた。東京大空襲をはじめとする日本空襲の実相や、世界の空襲の歴史、博物館の展示などでの空襲体験継承の歴史、空襲からの復興、今も未解決の空襲被害の補償問題などをわかりやすくまとめ、関連の写真・映像を収録したDVDを付した図書を編集し、出版した。個別の課題についての研究実績は以下の通りである。1.東京大空襲については、アメリカ戦略爆撃調査団による東京居住者の聴取テープのデジタル化を完了した。アメリカ海軍の艦上機爆撃の「報告書」のうち東京空襲関係のものを複写で収集し、表化した。日本側の東京空襲被害の記録を表化した。2.世界の無差別爆撃の歴史については、第3回無差別爆撃シンポジウム「「無差別爆撃」の転回点-ドイツ・日本都市空襲の位置づけを問う」を開催し、報告書を作成した。3.民防空について、防空や防護団関係資料を複写で収集した。4.資料センターが所蔵していない図書や雑誌に掲載された体験記についてデータベースの作成をすすめた。5.空襲を記録する会について、収集した資料の整理おこなった。6.平和のための博物館だけでなく、戦争博物館や復興関係の博物館も訪問調査した。平和博物館と歴史学の関係を論じた論文を執筆した。日本を含む世界の平和のための博物館を紹介する図書を編集し、刊行した。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 図書 (3件)
歴史学研究 664
ページ: 45-52(70)
政経研究 92
ページ: 87-101
ページ: 126-131
東京社会福祉史研究 3
ページ: 51-76
現代思想 37の9
ページ: 174-183
原爆文学研究 8
ページ: 183-187