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2007 年度 実績報告書

近世後期から近代初期に形成された知識人ネットワークに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 19320110
研究機関北海道開拓記念館

研究代表者

笹木 義友  北海道開拓記念館, 事業部, 研究員 (50132832)

研究分担者 佐々木 利和  国立民族学博物館, 先端人類科学部, 教授 (80132702)
山田 哲好  国文学研究資料館, アーカイブズ研究系, 准教授 (70220390)
三浦 泰之  北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (50300843)
東 俊佑  北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (30370224)
キーワード日本近世史 / 幕末維新史 / 知識人社会 / 知識人ネットワーク / 情報 / 松浦武四郎
研究概要

本研究課題は、尊王攘夷派の志士としての一面を持ちつつ、幕末維新期の北方政策に関与し、かつ江戸(東京)を主とする知識人社会に広範な人脈を築いたと考えられる松浦武四郎に焦点を当て、近世後期から近代初期に形成された知識人ネットワークの具体相とその特質を明らかにすることを目的としている。そのために、全国に所在が想定される武四郎関係資料の悉皆調査を、年度ごとに重点地域を決めて行い、関係資料のデータベース化を図ることが重要な課題となる。平成19年度は、主として関東・東北地方を対象とした。主な調査内容は下記の通りである。
1、札幌市中央図書館所蔵の、交友人名録など、武四郎自筆資料11件の調査・撮影を実施した。
2、北海道立文書館所蔵の仙台藩士・十文字龍介関係資料に含まれる、武四郎に関わる記載のある書簡類12件の調査・撮影を実施した。
3、東北大学附属図書館狩野文庫所蔵の松阪出身の志士・世古格太郎関係資料に含まれる、武四郎からの来翰集(写)1冊の調査・撮影を実施した。
4、茨城県立図書館寄託の高橋清賀子家文書に含まれる、武四郎関係資料43件、松前・蝦夷地関係資料62件の調査・撮影を実施した。これは、幕末期に水戸藩の彰考館総裁を務めた豊田天功ゆかりの文書群であり、幕末期に水戸藩が入手した北方情報と武四郎との関わりの一端を具体的に明らかにすることが出来る資料群である。
5、足利市草雲美術館所蔵の田崎草雲関係資料に含まれる、武四郎関係資料16件の調査・撮影を実施した。田崎は、足利藩の御用絵師、維新後は帝室技芸員も務めた人物で、尊王攘夷派の志士としても知られる。武四郎関係資料として、「芸窓雁影」(3巻。武四郎から田崎宛ての書簡5通を含む)、「雲津雁影」(12巻。大久保利通など当該期の知識人などから武四郎に宛てられた書簡121通を田崎に贈ったもの)などを確認した。

研究成果

(2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文

  • [雑誌論文] 近世後期から近代初期に形成された知識人ネットワークに関する基礎研究-2007(平成19)年度調査報告-2008

    • 著者名/発表者名
      三浦 泰之
    • 雑誌名

      北海道開拓記念館調査報告 第47号

      ページ: 71-86

  • [雑誌論文] 近世日本社会におけるトナカイ-史料紹介を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      三浦 泰之
    • 雑誌名

      北方の資源をめぐる先住者と移住者の近現代史-2005-07年度調査報告

      ページ: 207-226

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公開日: 2010-02-03   更新日: 2016-04-21  

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