研究課題/領域番号 |
19320121
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研究機関 | 神戸市外国語大学 |
研究代表者 |
指 昭博 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (90196197)
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研究分担者 |
山之内 克子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (70267441)
光永 雅明 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (20229743)
南川 文里 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (60398427)
水谷 智 同志社大学, 付置研究所, 講師 (90411074)
戸渡 文子 大阪大学, 文学研究科, 助教 (30432529)
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キーワード | イギリス / 人種 / エスニシティ / ナショナリズム / 多文化社会 / 寛容 / アメリカ合衆国 |
研究概要 |
3年計画の初年度である平成19年度は、研究体制の立ち上げと個々の研究分担者による資料の収集、個別研究の推進に重点を置いた。 研究班全体としては、まず初回の研究集会(2007年7月開催)において、今後の研究活動方針と各研究分担者の役割の確認を兼ねて、研究代表者である指が「宗教的寛容と多元社会としてのイギリス」と題した基調報告を行った。そこでは、寛容思想史の文脈での近代イギリス社会の位置づけを、とくにフランスの事例との比較において行い、さらに、2005年のイギリスでの同時多発テロ後のイギリス社会と文化多様性についての問題を提起した。その後、研究分担者との間で各々が本年度の研究対象とすべき問題点などを討議した。また、研究分担者以外の研究者との連携についても可能性を議論した。 2008年1月に開催した全体研究集会においては、研究分担者のひとりである南川文里の新著である『「日系アメリカ人」の歴更社会学:エスニシティ、人種、ナショナリズム』の合評会(論点提示者:指)の形で、アメリカ合衆国の事例とイギリスの比較を主とした議論を行った。この研究集会は、研究班構成員だけの集まりではなく、学内外の他の研究者にも開かれた会とし、多くの参加者を迎えて、活発な議論が行われた。 研究分担者による海外での資料収集などの活動は、本年度は、水谷智がロンドンを中心に、山之内克子がウィーンを中心に実施し、充実した成果を上げることができた。
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