調査研究主体として大阪就労福祉居住問題調査研究会を軸に、ホームレス支援全国ネットワークと連携し、5月に、ホームレス支援の最前線と称した研修会を大阪で催した。地方都市でのホームレス支援についての実情を確認しあい、中間見直しの論点の整理もおこなった。この成果については、都市研究プラザのレポートシリーズとして発刊している。 この後、本ネットワークの連携は強化され、NPO化されることになった。このNPOとは、研修やスタディツアーの企画ということで、本研究会は大いに協力していく体制をとった。国内調査については、脱刑事施設の出所者の地域定着支援事業と急速に結びつくことになった。大阪刑余者支援ネットワークを構成し、PFI方式で導入された民間の刑務所、社会復帰促進支援支援センターでの聞き取りを始めた。 引き続き雑誌Shelter-lessや市政研究、また新たに創刊された貧困研究などにも寄稿をつづけている。また調査のMLも大変よく機能しており、研究者による支援体制が大きく築かれている。また社会包摂、排除に関する理論的アプローチの紹介や、海外でのプレゼンテーションもおこなった。国際的発信として、代表者をヘッドとした、大阪市立大学都市研究プラザのソウルサブセンター開設記念プレワークショップとして、Post-Globali-zation and East Asiaを企画し、引き続き東アジアのこの分野における交流の継続をはかった。
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