研究課題/領域番号 |
19320136
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
碓井 照子 奈良大学, 文学部, 教授 (30068829)
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研究分担者 |
千田 稔 立命館大学, 文学部, 教授 (20079403)
滝沢 由美子 帝京大学, 文学部, 教授 (40349296)
岡部 篤行 青山学院大学, 総合文化政策学部, 教授 (10114050)
金田 章裕 京都大学, 文学研究科, 名誉教授 (60093233)
山川 充夫 福島大学, 経済経営学類, 教授 (00094285)
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キーワード | 地理教育 / 地理情報システム / 地理歴史科教育 / 地域力 / 地理学 |
研究概要 |
21世紀の社会的課題解決に必要とされる「地理力」「空間的思考力」「地域づくり力」に関する学術的研究と地理教育との連携をはかるため、21年度は、以下の4つの活動を中心に研究を実施した。 2008年度に実施したアンケートをもとに高校における地理教育の実態分析から改善策を検討した。そのため、小中高の一貫したカリキュラム内容を検討し、特に、社会科(地理的分野)、地歴科教育において「地理力」「空間的思考力」「地域づくり力」育成のための教育体制づくりと高校地歴科教育における「地理基礎」科目などの内容を検討した。また、地方公立大学の地域貢献の在り方を研究し、地理学の社会的存在意義を高めるために「地域調査士制度」の確立を支援した。 (1)2008年7月に設置された日本学術会議地域研究委員会と地球惑星科学委員会合同の地理教育分科会の中に4種類の小委員会活動(学校地理教育、大学地理教育、環境防災教育、地図GIS教育)があるが、本研究の分担研究者との連携研究活動を強化した。 (2)地域の地誌学習などを支援するため、GISセンターを利用した地理教育用コンテンツサービスの環境整備と地域情報データベースの作成を行った。また、地域の地誌学習の在り方について、地誌学習の本質・教育的意義、動態地誌的学習のあり方などについて理論的に検討を加えるとともに、日本地誌学習、世界地誌学習の具体的な実践プランを提案した。 (3)空間的思考力を育成するため、初等・中等教育での地球儀の活用方法を検討し、簡易に地球儀を作製する方法をIT技術を利用して開発した。
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