研究課題/領域番号 |
19320140
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研究機関 | 駒沢女子大学 |
研究代表者 |
亘 純吉 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (60099546)
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研究分担者 |
牛島 巌 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (10091886)
森田 和夫 駒沢女子大学, 人文学部, 教授 (00350520)
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キーワード | 女性像 / 映像論 / ジェンダー論 / 映像記録法 / 生活改善運動 / 開発と文化 / 映像教育 / アニメーション |
研究概要 |
「生活改善運動における女性の地位と役割に係る映像記録(亘課題)」については、開発人類学的な視点から資料収集・解析を行い以下の成果をえた。群馬、鹿児島、青森、山形で記録された生活改善活動に係る映像フィルム資料などを発掘し入手した。資料の予備的解析は、開発人類学的な視点から農村社会の女性の地位と役割、対社会的意識の変化を中心に行った。その成果の一部を、本プロジェクトの研究会(11月)で、またこれら映像資料の教育的活用に関する報告を「日本映像民俗学の会(3月)」沖縄大会でおこなった。 牛島課題は、バリ島の女性祈祷師を撮影し、その映像を本人が検証する民族誌映像作品Balinese Trance Seance(1980)、Jero on Jero:A Balinese Trance Seance Observed(1981)、とエチオピアの女性の生き方を記録したDuka's Dilemmaの日本語版テキストの制作を完了し、その一部を「映像民俗学の会、東京研究会(12月)」で発表した。これらの研究をとおして得られた知見は、当該社会の女性に対する期待に焦点を絞ったジェンダー論として議論した(「日本映像民俗学の会(3月)」沖縄大会で発表)。 森田課題では、日本、チェコのアニメーションで表現される女性イメージを、女性の容姿と衣装、動き(仕草や立ち振る舞い)、音(イメージサウンド)を動作にかかわる基礎的な資料を収集した。それらをもとに民族芸術論の視点から比較研究のあり方を議論した。その過程を本プロジェクトの研究会(2月)で議論した。
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