研究課題/領域番号 |
19330010
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
柴田 明穂 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (00273954)
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研究分担者 |
濱本 正太郎 神戸大学, 法学研究科, 教授 (50324900)
酒井 啓亘 京都大学, 法学研究科, 教授 (80252807)
中井 伊都子 甲南大学, 法学部, 教授 (70280683)
竹内 真理 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (00346404)
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キーワード | 国際法学 / 正統性 / 実効性 / 比例性 / 法源論 |
研究概要 |
本研究は、国際法の一次規則の背後にあって、既存の国際法原則・規則の規範的関係ないし適用関係を律し、その社会適合性を促すinterstitial normの存在証明とその機能分析を行うことにより、合法性と正当性、実効性の間で揺れ動く国際法規範・組織の動態把握を目指す。 そのため、本年度は、interstitial norm概念について共通認識をえるため、以下のような内容のブレインストーミング討議を6回にわたって行った。「フランス国際法学における正統性と実効性:Charles Chaumontを中心に」(報告者:濱本)、「国際判例に見る比例制の概念」(報告者:竹内)、「生命倫理国際法の可能性」(報告者:阿部、小林(研究協力者))、「フランス国際法学における主観主義と客観主義」(報告者:玉田(ゲスト))、「Interstitial Normの考え方」(報告者:酒井、位田(ゲスト))、「国際法源論とInterstitial Normの関係」(報告者:柴田)。 以上の討議からは、国際法の基本概念やアプローチ、裁判所などの活動の中に、変動する社会に法が適応していくことを促す契機があることが示唆されるも、分析概念たりえるInterstitial Normについてはコンセンサスには至らなかった。今後は、具体的な国際法規則ないし分野における実証的検討を通じて、そこから抽出しえるinterstitial normの機能について、帰納的に考察を行うことの有用性が認識された。 そのため、次年度研究の基礎資料・情報を収集するため関係書籍を購入し、会議文書等については研究協力者や学生支援員等にも協力してもらい収集に努めた。
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