• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

法曹の質と社会秩序: 弁護士数増加と法化社会の行方

研究課題

研究課題/領域番号 19330023
研究機関東京大学

研究代表者

太田 勝造  東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (40152136)

研究分担者 村山 眞維  明治大学, 法学部, 教授 (30157804)
飯田 高  成蹊大学, 法学部, 准教授 (70345247)
藤田 政博  政策研究大学院大学, 大学院・政策研究科, 准教授 (60377140)
キーワード基礎法学 / 民事法学 / 刑事法学 / 弁護士 / 法曹養成 / 法実務 / 民事訴訟 / 和解交渉
研究概要

今年度は,法曹の質の社会科学的な測定のために全国の弁護士全員を対象として実施したピアリヴュー法の成果を日本弁護士連合会シンポジウムで報告し,『「法曹の質」の検証』(商事法務) として出版した.国民の間の弁護士についてのイメージも弁護士の質についての測定の一つの指標であり,それを計測するための質問票を作成して,インタネット調査の手法で2000のデータを集めた.このデータの分析結果の一部は2009年度の法社会学会(明治大学法学部)で報告することになっている.弁護士の社会的地位の評価を,裁判官,検察官,国会議員,県知事,県会議員,司法書士,税理士,警察官などとの比較で測定するとともに,弁護士の質に関わる諸要素について一般国民の評価を計測した.テンタティヴな分析によれば,クラスタ分析の結果として弁護士との社会的距離が比較的小さい集団において,弁護士についてのイメージが非常の悪いなどの興味深い知見が得られている。さらに,弁護士のパフォーマンスを客観的(間主観的)に測定するために,熟練の弁護士延べ20名の協力と,最高裁判所事務総局,並びに横浜地方裁判所の協力を得て,横浜地方裁判所の民事訴訟記録からランダム抽出した訴訟記録について(双方代理人付き事件),熟練の弁護士によるパフォーマンス評価(訴状,答弁書,準備書面,証拠収集,当事者尋問・証人尋問の主尋問と反対尋問の技法などの評価)を実施した.これを予備調査として,次年度は本格的な弁護士パフォーマンス調査を実施する方向で最高裁判所と協議を進めている.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「『法曹の質』の調査研究:依頼者・弁護士関係--法律相談者評価と弁護士自己評価・ピアリヴュー2009

    • 著者名/発表者名
      太田勝造
    • 雑誌名

      『法社会学』 70号

      ページ: 159-168

  • [雑誌論文] 「自己評価=ピア・リヴュー法による法曹の質の調査」2008

    • 著者名/発表者名
      太田勝造&飯田高
    • 雑誌名

      『「法曹の質」の検証:弁護士に求められるもの』

      ページ: 6-74

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「CS法による調査」2008

    • 著者名/発表者名
      太田勝造&飯田高
    • 雑誌名

      『「法曹の質」の検証:弁護士に求められるもの』

      ページ: 111-132

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 法曹の質・感情的あたたかさ・感情的被影響性についての結果2008

    • 著者名/発表者名
      藤田政博
    • 雑誌名

      『「法曹の質」の検証:弁護士に求められるもの』

      ページ: 75-110

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「『法曹の質』の概念と現状:英米の研究と日本の実態調査を踏まえて」2008

    • 著者名/発表者名
      太田勝造
    • 雑誌名

      『NBL』 890号

      ページ: 9-17

  • [学会発表] 「法曹の質」の検証とその分析に関する研究2008

    • 著者名/発表者名
      太田勝造
    • 学会等名
      日本弁護士連合会シンポジウム
    • 発表場所
      日本弁護士連合会
    • 年月日
      2008-07-17
  • [図書] 『「法曹の質」の検証:弁護士に求められるもの』2008

    • 著者名/発表者名
      「法曹の質」研究会代表太田勝造
    • 総ページ数
      315
    • 出版者
      商事法務

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi