研究課題/領域番号 |
19330031
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
加藤 哲郎 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (30115547)
|
研究分担者 |
田中 ひかる 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (00272774)
丹野 清人 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (90347253)
堀江 孝司 首都大学東京, 都市教養学部, 准教授 (70347392)
小野 一 工学院大学, 工学部, 准教授 (80306894)
岡本 和彦 東京成徳大学, 人文学部, 准教授 (30365001)
|
キーワード | 移動 / 情報 / ネットワーク / 帝国 / マルチチュード / 移民 / 亡命 / 外国人労働者 |
研究概要 |
平成20年度は、研究課題である「移動と情報ネットワークの政治学」について、各研究分担者・研究連携者・協力者が国内外で本調査を行い、第3年度における報告書作成の基盤を構築した。 平成20年6月29日、10月19日、12月13日、平成21年2月22日と4回の全体研究会を持ち、それぞれの調査報告と研究成果を交流し、本共同研究の中核となる「移動と情報ネットワーク」についての討論を重ねた。報告書に全体を総括する「コア論文」を共同で執筆する方向での問題提起があり、具体化するための幹事会を設けた。 研究協力者である欧州連合大学研究所(EUI)研究員稗田健志氏、中華人民共和国・汕頭大学法学院助教授許寿童氏を招き、専門的知識の提供を受けた。その研究会報告については、最終報告書に収録することで了承を得た。 本年度の研究代表者・研究分担者・研究連携者・研究協力者による海外調査は、ドイツ、フランス、オランダ、アメリカ、ロシア、中国等について行われ、現地調査・資料収集のほか、現地協力者との研究交流を行った。 研究の具体的成果は、研究代表者の単著1冊をはじめ、論文17編、図書3冊のかたちで公刊されたが、特に移民・難民・外国人労働者の「移動」ばかりでなく「亡命知識人」の問題を組み込むことによって「情報」との接点を見出し記述する試みが、研究代表者の単著『ワイマール期ベルリンの日本人』によって提示されたので、12月の第3回研究会は、その合評会を兼ねて活発に議論された。 これらの蓄積と第3年度最終報告書をもとにして、単行本を共著として出版する計画も、具体化しつつある。
|