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2009 年度 実績報告書

ミクロネシアにおける日本統治の終焉および戦時からの「復興」

研究課題

研究課題/領域番号 19330034
研究機関法政大学

研究代表者

今泉 裕美子  法政大学, 国際文化学部, 教授 (30266275)

キーワードミクロネシア / 南洋群島 / 南洋移民 / 委任統治 / 信託統治 / 太平洋戦争 / 引揚げ / 脱植民地化
研究概要

1、国内外の史・資料調査…外務省外交史料館、国立公文書館、防衛庁戦史室図書館で調査、複写をした。個人所有の写真、記録資料なども拝借し複写した。北マリアナ諸島では、地元の研究者、アーキビストと研究交流をした。米国本土、ハワイで調査を予定したが、マーシャル諸島共和国歴史保存課および関係者から求められている情報の提供、及びヤルート環礁の調査を優先することとした。
2、国内外での聴き取り調査…沖縄の南洋群島引揚者団体「南洋群島帰還者会」が組織する「南洋群島慰霊墓参」が公的行事として最後となるため、沖縄から同行取材し、関係者や北マリアナ諸島住民から取材した。マーシャル諸島共和国では旧ヤル7ト支庁所在地調査、地元住民から聴き取りを行った。沖縄ではサイパン会、テニアン会、ポナペ会、パラオ会、サイパン高等女学校同窓会、漁業関係者に取材をした。本土では、南洋群島に進出していた企業関係者の組織「南興会」、サイパン高等女学校同窓会(本土)を中心に聴き取りを実施した。
3、研究の公表…日本植民地研究会、日本移民学会会員との間で本研究テーマについて、特に旧南洋群島在住者の引揚げについて報告をし、アドヴァイスを得た。本研究の分析を通じて、南洋群島をめぐる日本及び米国の第二次世界大戦前後の国際関係研究、植民地研究の相互の関係を明らかにすることが必然となった。この成果については、戦前戦後日本の南洋群島研究、国際関係研究の第一人者である矢内原忠雄について、東京大学駒場博物館「東京大学教養学部創立60周年記念矢内原忠雄と教養学部」の展示に協力し、シンポジウム「矢内原忠雄と植民地研究」で報告した。PARCにて、一般市民を対象に、旧南洋群島の戦時及び引揚げについて講演を実施した。1~3については別記のような論文などを執筆した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 日本統治下南洋群島をめぐる「地域」認識2010

    • 著者名/発表者名
      今泉裕美子
    • 雑誌名

      中島成久編『シンボルとしての土地--アジア太平洋におけるリージョナリズムとアイデンティティ』(「アジア太平洋におけるリージョナリズムとアイデンティティ」研究会報告書)

      ページ: 79-97

  • [雑誌論文] 南洋群島への朝鮮人の戦時労働動員-南洋群島経済の戦時化からみる一側面2009

    • 著者名/発表者名
      今泉裕美子
    • 雑誌名

      季刊 戦争責任研究 第64号

      ページ: 50-61

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 矢内原忠雄の遺した課題-戦後日本にとっての「国際関係研究」と「沖縄問題」2009

    • 著者名/発表者名
      今泉裕美子
    • 雑誌名

      UP No.439

      ページ: 45-49

  • [学会発表] 大日本帝国の形成と崩壊における「移民」と「帰還」-旧南洋群島を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      今泉裕美子
    • 学会等名
      PARC(アジア太平洋資料センター)
    • 発表場所
      アジア太平洋資料センター
    • 年月日
      2009-07-28
  • [学会発表] 矢内原忠雄の「南洋群島研究」2009

    • 著者名/発表者名
      今泉裕美子
    • 学会等名
      「東京大学教養学部創立60周年記念 矢内原忠雄と教養学部」シンポジウム「矢内原忠雄と植民地研究」
    • 発表場所
      東京大学駒場Iキャンパス18号館ホール
    • 年月日
      2009-05-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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