研究分担者 |
小佐野 広 京都大学, 経済学研究所, 教授 (90152462)
水野 敬三 関西学院大学, 商学部, 教授 (40229703)
石黒 真吾 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 准教授 (60288496)
石田 潤一郎 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 准教授 (40324222)
花薗 誠 名古屋大学, 経済学研究科, 准教授 (60362406)
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研究概要 |
現代ミクロ経済理論の3本柱のひとつである契約理論(contract theory)の国際水準の研究ネットワークを形成することを目的として,研究実施計画に記載の以下の活動を行った. 1. 平成19年度4〜7,10,11,1〜3月の通常第3土曜日に,京都または大阪で定期研究会を開催した(合計9回).毎回の研究会では,2名の研究者が報告を行い,関東・関西在住の研究者,大学院生を中心に常時20名程度の参加者による活発な議論が行われ,報告者・参加者双方の研究水準を高めることに大きく貢献した. 2. 8月5〜7日に北海道大学にて夏期コンファレンスを開催し,主要な問題提起と研究プロポーザルを集中的に討議した. 3. 12月8日に,台湾(台北)の中央研究院(Academia Sinica)と合同で,第1回の日台契約理論コンファレンスを開催した.日本側から3名,台湾側から3名の報告が行われ,多数の参加者を交えて議論が行われた.契約理論をテーマとしたコンファレンスは国際的にもほとんど例がなく,大きな注目を集めることになった. 本研究の成果を示す事例をひとつあげておこう.本研究の関係者の多くは,平成20年3月3〜7日,本研究の研究代表者が一橋大学著名外国人研究者等特別招聘事業により招聘した,マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のRobert Gibbons氏の連続講義に参加した.テーマは契約理論とその応用としての組織の経済学で,講義の間には研究交流の時間も多数設けた.研究代表者は,Gibbons教授から帰国後に以下のメッセージを受けとった.「最後に,日本全国から多数の若手研究者が講義に参加するような研究ネットワークを築いてきた,あなたの努力に賛辞を送りたい.彼らは講義中の議論に大きく貢献してくれたし,また,彼らと研究について話し合うことができたことは素晴らしかった.」
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