研究課題
本研究の目的は、これまで「家計」としてひとまとまりにされてきた家族を、本人、配偶者、親、義理の親、兄弟姉妹、子供などの個人から構成される集合体として明示的に捉え、経済学的な観点から理論的および実証的に分析することである。本年度は、慶磨義塾大学にて2日間、研究会を実施した。この研究会では、全員が各自の研究論文を報告・討論した。また、外部から3名の討論者を招き、コメントを貰った。また、研究分担者の坂田圭氏(立命館大学)、玉田桂子氏(福岡大学)が、それぞれオーストラリア、アメリカ合衆国にて在外研究を行い、積極的に海外データを用いたり、海外の研究者と交流を進めたりしている。また、コリン・マッケンジー氏(慶應義塾大学)、暮石氏(国立社会保障人口問題研究所)は、海外の学会にて研究を発表している。これらからわかるように、研究会の目的(日本独自の慣習や制度を考慮し、諸外国のモデルを応用できるための知識と手段を提供する)が達成されているといえる。さらに、代表者の若林と分担者の暮石は、「日本における「親は次子よりも長子(長男)と同居する」という研究をJapan and World Economyに掲載した。これは研究計画当初にこの研究を公刊することが目標の一つであったことに注意されたい。これ以外にも玉田氏、菅氏が海外査読付き雑誌に論文を掲載している。また、梶谷氏(明星大学)、吉田氏(桃山学院大学)は国内で積極的に論文発表を行った。これらから、本研究会にとって、本年度は非常に充実したであったということができる。
すべて 2010 2009
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (16件)
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