本研究においては、まず世界経済不況に関するデータを収集して、次にそれをもとにモデリングを行い、アジア経済の今後の持続可能な成長について予測した。 第二に、日本経済との相関関係、アジアの地域統合に関する経済効果の推定を行った。 第三に、企業レベルのデータも収集し、個別ケース・スタディを補足的に行った。 第四に、中国、インド、ASEAN諸国の経済データをマクロ・ミクロの両方のレベルで収集し、これらの国々の生産の増加が世界経済、及び日本経済に与える弾力性を計測し、さらに今後の動向行予測を行った。その結果、新興国、特に中国とインドの生産活動の世界経済への影響が高まりつつあることを示した。さらに、これらの諸国と日本との経済統合の効果を予測し、ASEAN+6と+3の経済効用の推計を行い、比較した。さらに、日本の政治動向が日本と世界の経済に与える影響についても分析した。 最後に、これらの研究成果をもとに、官民協調の観点から政策提言を行った。
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