研究概要 |
社会的経済および社会関係資本に関する日欧の研究ネットワーク構築と、ヨーロッパの社会的経済・社会関係資本の現地調査を行いつつ、先駆的研究者を定期的に招聘した研究会開催によりメンバー相互の先行研究情報の共有を実施。 社会的経済・協同経済の重要な学会、1st CIRIEC International Research Conference on the Social Economy, in Victoria, BC, Canadaに参加し、研究代表者の"Social Capital Formation for Supplying Local Community Services through Coordination of Social Economy, Local Governments and For-Profit Enterprises in Japan"の報告やセッションの座長を契機に、欧・北米の社会的経済研究者との本プロジェクトの研究ネットワークを展開。 リエージュでのCIRIEC記念コンファレンスの招待スピーチにおいても研究代表者が本プロジェクトの成果を公表した。同時にスウェーデン・エステルスンド市にて、社会的経済におけるソーシャル・キャピタル形成が成功した事例として調査。市長からもヒアリングを行い、自治体と社会的経済の協働によるソーシャル・キャピタル形成を調査、また、Childcare Co-opなどスウェーデンにおける社会的経済による公的社会サービスの代替・補完の事例調査、キーパーソンの人間性をコアにして高いレベルのソーシャル・キャピタルを形成している事例を調査。中間支援組織のありかた、実務家を支える研究者ネットワークなど、バックグラウンドとして支えるネットワークの調査も行った。 その他社会的経済と公共政策に関する欧州の新たな研究ネットワーク会議、カナダと日本の社会的経済に関する国際コンファレンスなど、極めて濃密な研究基盤を形成。
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