研究課題/領域番号 |
19330081
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渡辺 真一郎 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 准教授 (50282330)
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研究分担者 |
金澤 雄一郎 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (50233854)
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キーワード | 仕事生活満足 / 家庭生活満足 / 職場環境 / 家庭環境 / 転職意思 / 精神健康 / 家庭内不和 / 家庭内暴力 |
研究概要 |
平成20年度は、平成21年度に行う本調査に向けてプリテストを行った。約100名のサンプルを対象とし、理論にもとついて作成した尺度を盛り込んだ質問紙を配布、回収し、尺度の信頼性と妥当性を検証した。具体的には、(1)パーソナリティ特性、欲求、価値観等の心理学的個人差尺度こ(2)職場風土が達成志向的なのか、或いは親和志向的なのか等を測定ずる職場環境尺度、(3)家庭風土を測定するたあに必要な夫婦の性役割意識、達成志両性(親和志向性等の家庭環境尺度、及び(4)仕事と家庭生活に対する足度、転職意思、家庭内和、家庭内暴力といった成果変数を測定するための尺度、等の開発に努力を傾倒した。原文が英語の既存尺度を用いた一場合には、まず当該尺度を我々が邦訳し、さらにバイリンガルな一般成人にバックトランスレーションをしてもらった。この作業は、バックトランスレーションが原文と同義となるまで、繰り返し行われた。 このような過程を経て完成させたAlpha版尺度の信頼性と妥当性をテストした結果、ほぼすべての尺度の信頼性係数が0.8℃を超えた。また第1回目の調査から1ヶ月ほど経過した後に、同一の質問票を同一の被検査者に施行し、テストリテスト間の信頼性を検証した結果、統計的に有意な水準に到達できた。さらに、種々の個人差変数・環境変数と成果変数の間の基準連関妥当性も両時点において、また時点問において有意であった。 以上より、昨年度の目的は達成されたと言える。本年度は信頼性と妥当性に裏打ちされたこれらの尺度を用いて、本調査を開始するつもりである。
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