研究課題/領域番号 |
19330091
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
夏目 啓二 龍谷大学, 経営学部, 教授 (10175515)
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研究分担者 |
石上 悦朗 福岡大学, 商学部, 教授 (00151358)
中川 涼司 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (30198048)
細川 孝 龍谷大学, 経営学部, 教授 (00300252)
林 尚毅 東京国際大学, 国際関係学部, 准教授 (10300451)
宋 娘沃 中国短期大学, 情報ビジネス学科, 准教授 (50369766)
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キーワード | 企業経営 / IT人材 / IT産業 / 国際移動 / 人材育成 |
研究概要 |
本共同研究は、日本学術振興会科学研究費補助金(基盤研究B)「IT人材の国際移動がアジアのIT産業発展に及ぼす影響の地域比較」(課題番:19330091;研究代表:夏目啓二、2007年~2009年)受けた研究成果である。2009年度は、本共同研究の最終年度であり、本研究をまとめ、報告することを年度の課題とした。当該年度の研究成果は、調査報告書4本を学術雑誌に発表した。また、学会報告については、研究代表者が4本、7名の研究分担者・研究協力者がそれぞれ1本の報告を行った。これら3年間の研究成果をもとに本年度末、夏目啓二編著『アジアICT企業の競争力-ICT人材の形成と国際移動』(ミネルヴァ書房刊、2010年3月、258頁+X)をまとめた。 本書の刊行経緯については、本書の付属資料にまとめられている。本書の研究課題は、「IT人材の国際移動がアジアのIT産業発展に及ぼす影響の地域比較」である。本書の研究課題には二つのサブテーマがある。一つは、台湾、韓国、中国、インドのアジアICT企業の発展パターンは各国・地域ごとに異なっており、ICT産業の特定セグメントに専業化していることを解明すること。他の一つは、このアジアICT企業の研究開発力の向上と産業発展には、アメリカと日本からのICT人材の国際的な移動が、貢献していることを解明することである。 本共同研究は、この分野の優れた先行研究である、A.サクセニアン(A.Saxenian, 2006)とM.ケニー(M.kenney, 2009)、OECD(2008a, 2008b)をはじめ、一連の先行研究の成果を基礎にしながら、また、3年間にわたって実施した47ヶ所のアジアICT企業、日本ICT企業とアジア政府機関、アメリカICT企業へのヒアリング調査を基に、新しい知見を得ることができた。本共同研究は、この3年間にこのヒアリング調査を準備し総括するため、年6回の定例研究会と7回の講演会を開催した。
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